Reuters
発行済 2021年03月31日 15:38
[東京 31日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、ニューヨーク市場午後5時時点に比べ、ドル高/円安の110円後半。月末・期末・年度末に当たるきょうは実需のドル買いが先行した。米長期金利が朝方の水準から持ち直したことでドル買い/円売りが勢いづく場面も見られ、ドルは110円後半と1年ぶりの高値を付けた。
午前の取引では実需筋のドル買いが先行し、ドルは朝方の安値110.28円から仲値公示にかけて110.73円まで上昇した、その後、米長期金利が持ち直したことやユーロに対するドル高の波及効果もあり、ドルは110.97円と、昨年3月以来1年ぶりの高値を付けた。
リフィニティブによると、米10年国債利回りは前日のニューヨーク時間に1.7742%まで上昇し1年2カ月ぶり高水準となった。その後、日本時間午前6時台に1.7064%まで低下したが、正午過ぎに1.74%半ばまで持ち直した。
市場では「金利はいったんある方向に動き出すと、長くてしつこい」(外国銀)との声も聞かれ、米長期金利は上下動を繰り返しながらも、上昇トレンドを継続するとの見方が多い。
バイデン米大統領は31日、最大4兆ドル規模のインフラ計画について発表する。関係筋によると、法人税率を28%に引き上げ、富裕層に対する限界税率を引き上げるなどの計画を発表する見込み。
ユーロは1.1704ドルまで下落し、昨年11月4日以来約5カ月ぶりの安値を付けた。
市場では「欧米の金利格差や、欧州でのワクチン接種の遅れによる経済への懸念などがユーロの足を引っ張っている」(国内銀)との声が聞かれた。
他方、米国では経済の先行きを楽観視する金融当局者が多く、投機筋によるドル買い/ユーロ売りのインセンティブとなっている。
リッチモンド地区連銀のバーキン総裁は30日、これまでの政府の6兆ドル近い景気対策と米連邦準備理事会(FRB)の金融緩和を背景に、今年の米経済について非常に「強気」な見通しを持っているとした。
3月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)は51.9と前月の50.6を上回り、非製造業PMIは56.3と前月の51.4を大幅に上回った。
オフショア人民元は現在1ドル=6.5735元付近で小動き。ただ、欧米諸国との対立やドル高の影響でほぼ4カ月ぶりの元安水準にある。
ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円
午後3時現在 110.83/85 1.1706/10 129.75/79
午前9時現在 110.30/32 1.1721/25 129.29/33
NY午後5時 110.34/39 1.1714/18 129.28/32
が書いた: Reuters
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