ドル4週ぶり安値、米債利回り低下基調で=NY外為

Reuters

発行済 2021年04月17日 06:05

[ニューヨーク 16日 ロイター] - 終盤のニューヨーク外為市場では、ドルが4週間ぶり安値に下落した。前日の米国債利回り低下の影響が続いたほか、米連邦準備理事会(FRB)が緩和姿勢を継続するという見方が市場で強まった。

15日の米金融・債券市場では、米小売売上高と新規失業保険申請件数が力強い内容になったものの、10年債利回りは一時1カ月ぶり水準の1.528%まで低下。この日は1.5675%に上昇した。

シリコンバレー・バンクのシニア為替トレーダー、ミン・トラン氏は「ちょっとした軌道修正だ」とし、ドル下落の主な理由として、3月の急伸を受けた利益確定の動きや、このところの米債利回り低下を挙げた。また、株式などのリスク資産需要でドルの安全資産需要が低下しているとも述べた。

みずほのシニアエコノミスト、コリン・アッシャー氏は「10年債は来四半期に向けて現水準から大きく動かないだろう。それが今四半期の大部分でドル安が続くという最近の動きの背景になっている」と述べた。

ドル指数は0.111%下落し、3月18日以来の安値。今週は0.7%値下がりし、2週連続で下落した。