Reuters
発行済 2021年04月20日 16:24
[東京 20日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場の午後5時時点に比べほぼ横ばいの108円前半で推移している。ドルは調整圧力の高まりで、午前の取引では一時107.97円まで下落し、約1カ月半ぶり安値を付ける場面もみられた。ただ、その後は押し目買いも入り再び108円台前半に持ち直した。
米10年国債利回りは1.6%台に戻しているものの、ドルの反応は鈍い。「昨日は米10年債利回りが小幅に上昇したにもかかわらず、全面的なドル安となった。米金利と為替の動きの相関性が弱まっている印象だ」(国内銀行)という。
本日の株式市場では、新型コロナの感染再拡大に伴う経済活動の停滞が懸念され、日経平均は一時600円超安となる場面もあった。日本株安によるリスク回避の円買いは限定的となったが、「米企業の決算が一巡し、今後米国株も大きく崩れると、リスクオフの円高が進む可能性もあるのではないか」(同)との見方も出ている。
ドルの調整が続く一方、ユーロは1.2058ドル付近と、1カ月半ぶりの高値圏で推移。市場では「一段高になる予感もする」(外銀)との意見もあった。
市場筋によると、独バイオ医薬品ビオンテックと米製薬大手のファイザーが今年、追加で1億回分のワクチン供給でEU(欧州連合)と合意したと発表したことがユーロの買い戻しの一因になったという。
ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円
午後3時現在 108.18/20 1.2059/63 130.48/52
午前9時現在 108.10/12 1.2041/45 130.17/21
NY午後5時 108.15/17 1.2033/37 130.14/18
(為替マーケットチーム)
が書いた: Reuters
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