午後3時のドル109円前半、米雇用統計待ち

Reuters

発行済 2021年05月07日 15:16

[東京 7日 ロイター] -

ドル/円  ユーロ/ドル  ユーロ/円

午後3時現在 109.10/12 1.2059/63 131.58/62

午前9時現在 109.04/06 1.2063/67 131.55/59

NY午後5時 109.08/11 1.2064/68 131.60/64

午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場午後5時時点とほぼ同水準の109円前半。ドルは実需の買いで強含んだものの、米長期金利の低下で上値の重い展開となった。市場の関心は今夜の米雇用統計に寄せられている。

ドルは朝方の安値108.94円から、輸入企業など実需の買いに支えられ109.19円まで上昇。しかし、この日は1.57%台に持ち直していた米長期金利が1.56%台へと低下し、金利面からのサポートを失ったドルが109円付近まで反落する場面もみられた。

米労働省が6日に発表した1日までの1週間の新規失業保険申請件数(季節調整済み)は前週から改善。市場では、今晩の雇用統計でも良好な結果が見込まれている。

ただ、「4月を振り返ると経済指標で良好な内容が確認されても、米長期金利の上昇とドル買いの動きは限定的だった」(国内銀行)との指摘が聞かれ、今回強い結果が出てもドル高が進行する可能性は低いという。

人民元は6.4655元で取引を開始し、正午過ぎに6.4564元まで強含み、3月3日以来の高値を付けた。一連の経済指標が良好な内容だったことが背景。

4月の中国サービス部門購買担当者景気指数(PMI)は56.3で、前月の54.3から上昇し、昨年12月以来4カ月ぶりの高水準となった。新規事業が好調だった。

4月の対米貿易黒字は281.1億ドルと3月の213.7億ドルを上回った。

米通商代表部(USTR)のタイ代表は5日、中国当局者と「近い将来」に協議し、「第1段階」の米中通商合意の履行状況を精査する見通しと明らかにしており、「トランプ前政権が課した巨額の対中課税をどうするかなどに注目が集まっている」(証券会社)という。