午後3時のドルは109円前半、新規材料待ちで動意薄

Reuters

発行済 2021年05月17日 15:58

[東京 17日 ロイター] -

ドル/円  ユーロ/ドル  ユーロ/円

午後3時現在 109.32/34 1.2125/29 132.57/61

午前9時現在 109.41/43 1.2148/52 132.92/96

NY午後5時 109.34/36 1.2140/44 132.78/82

午後3時のドル/円は、前週末のニューヨーク市場の午後5時時点(109.34/36円)に比べて、ほぼ横ばいの109.32円付近で推移。きょうは1日を通して小幅な値動きにとどまり、新規材料待ちの状況で動意に乏しい展開が続いた。また、日経平均は一時400円超安となるなど軟調に推移したが、為替市場への影響は限定的だった。

14日に発表された4月の米小売売上高(季節調整済み)は、前月から横ばいにとどまった。新型コロナウイルス対策の一つである現金支給の効果が薄れ、市場予想の1%増を下回った。これを受けて、ドルは109.20円付近まで下落。ただ、東京時間に入ってからは小幅ながら持ち直し、「米主要経済指標の材料は前週末に消化されたような印象だ」(ソニーフィナンシャルHD・シニアアナリスト、石川久美子氏)との意見が聞かれた。

米国では、インフレ関連指標など重要な経済指標の公表を終え、「マーケットは新たな方向感を模索している段階だ」と石川氏は指摘する。今週は、米国で米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨が公表されるほか、米連邦準備理事会(FRB)高官メンバーによるイベントを控え、「市場は、これまで示してきたハト派的な姿勢と違う点があるかどうか、見極めたいようだ」(石川氏)という。