NY外為市場=ドル上昇し6週ぶり高値、FRBのタカ派姿勢で

Reuters

発行済 2021年06月17日 06:20

[ニューヨーク 16日 ロイター] - ニューヨーク外為市場ではドル指数が上昇し、約6週ぶりの高値を付けた。連邦準備理事会(FRB)が利上げ予想時期を2023年に前倒ししたことが材料視された。

連邦公開市場委員会(FOMC)後に発表された金利・経済見通しでは、18人の当局者の過半数となる11人が23年に少なくとも2回の0.25%ポイントの利上げを予想。声明では「ワクチン接種の進展で米国における新型コロナウイルスの感染拡大が抑制された」としながらも、「一段の大幅な進展」が得られるまで政策は変更しないと改めて確約した。

ドルは通貨バスケットに対し0.63%高の91.103と、5月6日以来の高値。

ケンブリッジ・グローバル・ペイメンツのチーフ市場ストラテジスト、カール・シャモタ氏は「興味深いのは、FRBが単にインフレ率の伸びや米経済の勢いを認めただけではなく、今回の予測で本質的にかなりのタカ派スタンスに移行したことだ」と語った。

ドル/円は0.39%高の110.49円と、4月6日以来の高値。