午後3時のドル110円半ば、NZ中銀の決定には意外感

Reuters

発行済 2021年07月14日 16:09

[東京 14日 ロイター] -

ドル/円  ユーロ/ドル  ユーロ/円

午後3時現在 110.49/51 1.1787/91 130.25/29

午前9時現在 110.59/61 1.1773/77 130.21/25

NY午後5時 110.61/65 1.1774/78 130.28/32

午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場午後5時時点に比べ、ドル安/円高の109円半ば。午前の取引ではニュージーランド(NZ)中銀が債券買い入れを来週停止すると発表しNZドルが急伸した。豪ドルもややつれ高となったが、ドル/円への影響は限定的だった。

ドルは朝方の取引で110.70円をワンタッチしたが、米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長の下院金融サービス委員会での証言を控えたポジション調整の売りや、アジア株の下落で110.44円まで下落した。

パウエル議長の議会証言に関しては、「議長は『インフレは一時的』との見方を示すと予想されるが、これまで何度も繰り返してきた内容だけに、マーケットへのインパクトは限定的になるのではないか」(ソニーフィナンシャルHD・アナリスト、森本淳太郎氏)との見方が出ていた。

NZ準備銀行(中銀)は、大規模資産買い入れ(LSAP)プログラムに基づく追加的な資産購入を7月23日から停止すると表明した。債券買い入れの停止は予想外だった。これを受けて、NZドル/米ドルは0.6965ドル付近から、0.7023ドル付近まで急上昇した。

ドル/円はNZドルの急伸には反応薄で、「きょうもトレーディングフロアーは極めて静か」(国内銀)との意見が聞かれた。

日銀によると、7月12日の東京外為市場におけるドル/円のスポット取引の出来高は23億3900万ドルと、1月26日以来、半年ぶりの低水準となった。

市場では、「コロナ禍で実需の動きが鈍っているため、金融機関などの短期筋もポジションを取りにくくなっている」(外為アナリスト)との意見が聞かれた。