欧米為替見通し:ドル・円は伸び悩みか、約4年ぶり高値も円売り縮小に思惑

Fisco

発行済 2021年10月20日 17:25

20日の欧米外為市場では、ドル・円は伸び悩む展開を予想する。
米金利高を背景にドル買いに振れやすいものの、2017年以来の高値圏に浮上し過熱感から上値で売りが出やすい。
また、日本政府が足元の円安をけん制したとみられ、円売りは縮小しそうだ。


前日の取引で米10年債利回りの上昇を受けドル買い優勢となり、ユーロ・ドルは1.1630ドル付近に失速。
一方、ドル・円は114円40銭付近に浮上したほか、本日アジア市場でも仲値にかけて国内勢による買いが強まり、一時114円70銭まで上昇した。
直近高値の114円46銭を上抜け、2017年11月以来約4年ぶりの高値圏に浮上している。
ただ、同時にドルは過熱感から売りも観測され、その後対円では上げ幅を縮小する展開となった。


この後の海外市場では、引き続き金融政策がテーマとなる。
ウォラー連邦準備制度理事会(FRB)理事が前日、インフレ高進が続くなら早期利上げを支持するとの見解を示し、米金利は上昇基調を維持。
今晩もFRB当局者の発言機会が予定され、引き締め観測で金利高・ドル高基調が見込まれる。
ただ、2017年11月に付けた高値114円74銭付近では売りが強まりそうだ。
また、日本の官房副長官が市場動向を「注視する」と発言し、一段の円売りは抑制されよう。


【今日の欧米市場の予定】
・17:00 ユーロ圏・8月経常収支(7月:+216億ユーロ)
・17:00 南ア・9月消費者物価指数(前年比予想:+5.0%、8月:+4.9%)
・18:00 ユーロ圏・9月消費者物価指数改定値(前年比予想:+3.4%、速報値:+3.4%)
・21:30 カナダ・9月消費者物価指数(前年比予想:+4.3%、8月:+4.1%)
・01:00 米シカゴ、アトランタ、セントルイス、ミネアポリス各連銀総裁オンラインイベント参加(人種差別と経済)
・02:00 クオールズ米FRB理事討論会参加(経済見通し)
・03:00 米地区連銀経済報告(ベージュブック)


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