29日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
■株式見通し:巣ごもり消費やテレワークなどの関連銘柄への物色が再燃
■DyDo、3Q営業利益17.6%減 52.57億円、コンセンサス上回る
■前場の注目材料:大阪ガス、水素・電力同時生産、23年度に実証設備、バイオマス燃料利用
■巣ごもり消費やテレワークなどの関連銘柄への物色が再燃
29日の日本株市場は、引き続き波乱含みの相場展開になりそうだ。
26日の米国市場は感謝祭の祝日明けで午後1時までの短縮取引だった。
南アフリカで新たにみつかった変異株が世界経済の回復を損ねるとの懸念に、アジアや欧州市場の流れを引き継ぐ格好から大きく下落した。
シカゴ日経225先物清算値は大阪比635円安の28155円。
円相場は1ドル113円40銭台で推移している。
シカゴ先物にサヤ寄せする格好からギャップスタートとなろう。
26日の段階で米国市場の下落は相当織り込まれていると見られるものの、日経225先物はナイトセッションで一時27510円まで下落する場面も見られており、朝方はヘッジ対応の動きなどから波乱含みのスタートが見込まれそうだ。
日経平均は先週末の急落で75日線を割り込んでおり、もう一段安となれば10月6日につけた安値27293.62円が意識されてくる可能性があるため、押し目買いも入りづらい状況だろう。
ただし、世界の金融市場はパニック的に売られている面もあり、イレギュラー的な価格形成に対する修正リバウンドの動きが意識されてくる可能性はあるとみておきたい。
南アでみつかった変異株についてはファイザーやモデルナなどが既存のワクチンが効果を示すかの試験を行っており、2週間以内に試験結果が明らかになると報じられている。
この結果待ちのなかで、買い戻しの動きが意識されてくることも想定されよう。
そのため、売り一巡後はこう着感が強まるものの、アジア市場は底堅い動きを見せてくるほか、グローベックスの米株先物が落ち着いた動きを見せてくるようであれば、短期的にはリバウンドを狙った動きが強まりやすいだろう。
物色としては主力銘柄については先物の動向を睨みながらの展開となり、その他は個人主体の中小型株などの材料性のある銘柄に資金が向かいやすいだろう。
また、行動制限などへの警戒感が高まってくる可能性もあり、巣ごもり消費やテレワークなどの関連銘柄への物色も再燃する展開も想定しておきたいところであろう。
■DyDo、3Q営業利益17.6%減 52.57億円、コンセンサス上回る
DyDo (T:2590)が発表した2022年1月期第3四半期業績は、売上高が前年同期比1.9%増の1246.58億円、営業利益は同17.6%減の52.57億円だった。
コンセンサス(3800億円程度)を上回る。
22年1月期は自販機網の拡充で増収となるが、設置費用の増加などにより減益となる見込みであり、期初計画を据え置いている。
■前場の注目材料
・米長期金利は低下
・米国景気の拡大
・日銀は金融緩和を長期化
・株価急落時の日銀ETF買い
・大阪ガス (T:9532)水素・電力同時生産、23年度に実証設備、バイオマス燃料利用
・みずほ (T:8411)「首脳陣一斉退場」、ガバナンス不備露呈、コスト削減あだに
・関西スーパー (T:9919)統合足踏み、神戸地裁、異議申し立て却下
・トヨタ (T:7203)販社と理念共有、指針明文化で風土改革
・三菱自 (T:7211)「楽天」で新車販売、認知度・利便性を向上
・ブリヂストン (T:5108)国内3工場を閉鎖、高機能化成品を集約
・三井化学 (T:4183)顧客との共創拠点を新設、ICT分野、名古屋検討
・花王 (T:4452)認知症、内臓脂肪に注意、花王・弘前大が関係性発見
・トクヤマ (T:4043)クロロメタン類値上げ、1月出荷分から
☆前場のイベントスケジュール
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