注目銘柄ダイジェスト(前場):ケイブ、タメニー、西松屋チェなど

Fisco

発行済 2021年12月20日 12:10

高島屋 (T:8233):1023円(-13円)
続落。
9-11月期営業損益は10億円程度の黒字になったもようとの観測報道が伝わっている。
営業黒字は7四半期振りとなる形に。
緊急事態宣言解除で客足が戻り、既存店売上高が10月以降に回復、コートなど冬物衣料などの販売が伸びているようだ。
ただ、もともと上半期20億円の赤字に対し通期予想は60億円の黒字となっており、足元での黒字転換は想定線として反応は限定的。
今後のオミクロン株の感染動向なども不透明感との見方。



西松屋チェ (T:7545):1346円(-58円)
大幅続落。
先週末に第3四半期決算を発表、累計営業利益は107億円で前年同期比1.8%減益となっている。
9-11月期は42.6億円で同4.5%減益となり、上半期実績の微増益から減益に転じている。
広告宣伝費などの経費増をカバーできるまで売上が拡大できていない形に。
通期計画137億円、前期比13.3%増は据え置いているが、未達懸念にもつながっているもよう。



エーザイ (T:4523):6876円(-98円)
続落。
アルツハイマー病新薬「アデュヘルム」について、欧州医薬品庁の評価委員会では販売承認しないと勧告している。
もともと、下部組織の欧州医薬品評価委員会が見送りを勧告していたことからも、大きなサプライズにはつながっていないが、製造販売が承認されている米国での投与実績もまだ低調などとされているなか、22日に予定されている厚生労働省の承認可否審議にネガティブな影響を与えるとの懸念も出ているようだ。



ホンダ (T:7267):3106円(-97円)
売り優勢。
鈴鹿製作所の12月の生産台数が当初計画に比べ約1割減る見通しを明らかにしたと伝わっている。
新型コロナウイルスの感染再拡大の影響で、半導体など東南アジアで作る部品の調達が滞っているもよう。
国内全体での生産はほぼ計画通りとなるようだが、新型コロナ変異型「オミクロン株」出現による部品調達の不透明感は今後も続くとの見方につながっているようだ。



住友ゴム (T:5110):1153円(-49円)
大幅安。
三菱UFJモルガン・スタンレー証券では投資判断を「ニュートラル」から「アンダーウェイト」に格下げ、目標株価も1400円から1150円に引き下げている。
原材料市況再上昇やコンテナ不足の影響が続く公算のほか、販売面でもコロナによる市販用タイヤの特需の反動が懸念されるとの見方。
内的要因でも、地産地消比率の低さによるコンテナ不足の影響が業界内で相対的に大きくなる可能性と指摘。
今期以降の業績予想を下方修正。



ケイブ (T:3760):841円(-222円)
年初来安値。
海外子会社のCave Interactive Taiwan(台湾)がライブ配信アプリの開発を中止すると発表している。
ゲーム領域以外の事業の創出を目指して開発を進めてきたが、事業環境や競合他社の動向などを鑑みて正式サービスを行えるクオリティを確保することは困難との結論に達したという。
22年5月期の業績(合理的な業績予想の算定が困難として非開示)に与える影響は現在精査中としている。



タメニー (T:6181):108円(+10円)
大幅反発。
「事業計画及び成長可能性に関する事項」で利益計画を開示し、営業損益予想を23年3月期は15.00億円の黒字、24年3月期は27.00億円の黒字と発表している。
22年3月期の営業損益予想は11月15日に3.50億円の黒字から1.60億円の赤字に下方修正していた。
前提条件として、22年3月期以降も新型コロナウイルスの影響が一定程度継続する環境でオンライン婚活サービスのニーズ拡大などを挙げている。



バルミューダ (T:6612):4120円(+170円)
大幅反発。
新たに株主優待制度を導入すると発表している。
自社のオンラインストアで使える株主割引クーポンを贈呈する。
割引率は30%の予定。
毎年12月末と6月末の株主が対象で、21年12月期末から実施する。
株主に自社製品への理解を深めてもらうほか、中長期的な株式保有を促すことが目的。
株主優待が好感されていることに加え、同社株は17日に年初来安値まで下落しており、押し目買いも入っているようだ。
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