22日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
■株式見通し:米株先物などの動きを睨みながら押し目狙いのスタンス
■日本オラクル、2Q営業利益 3.1%増 340億円、コンセンサス範囲内
■前場の注目材料:牧野フライス、厚木工場を自動化、部品加工で無人稼働モデル
■米株先物などの動きを睨みながら押し目狙いのスタンス
22日の日本株市場は、買い一巡後はこう着感の強い相場展開になりそうだが、底堅さは意識されやすいだろう。
21日の米国市場はNYダウが560ドル高だった。
新型コロナの変異株(オミクロン株)に対し、製薬会社が追加接種の有効性を確認したほか、いくつかの経口薬について当局の承認が近いとの報道が材料視され、景気敏感株を中心に買われた。
また、マイクロンテクノロジーが10%を超える上昇となり、AMD、エヌビディアなど他の半導体株も軒並み上昇した。
バイデン大統領はパンデミック発生当初とは違うとし、経済封鎖を否定したため景気回復の鈍化懸念が後退。
シカゴ日経225先物清算値は大阪比135円高の28635円。
円相場は1ドル114円00銭台で推移している。
シカゴ先物にサヤ寄せする格好から買い先行で始まろう。
マイクロンテクノロジーの上昇については織り込まれているものの、SOX指数は構成銘柄すべてが上昇しており、引き続き東京エレクトロン (T:8035)など指数インパクトの大きい値がさハイテク株への支援材料になりそうだ。
また、バイデン大統領は歳出法案に関して何らかの進展の可能性を示唆したことから売り方は仕掛けづらくなるだろう。
市場参加者が限られており商いは細ってくるなか、リバウンド機運が高まる可能性はありそうだ。
日経平均は昨日のリバウンドで前日の下落部分を吸収してきたが、本日は一段高で先週末の下落部分を埋めてくる動きが意識されやすく、まずは25日線が位置する28720円辺りがターゲットとなろう。
同水準では強弱感は対立することになるものの、新型コロナの経口薬の承認や歳出法案成立への期待感などから押し目買い意欲は強まりやすく、29000円を意識したスタンスに向かいやすい。
インデックスに絡んだ商いに振らされやすいだろうが、グローベックスの米株先物などの動きを睨みながら押し目狙いのスタンスとなろう。
一方で、個人主体の需給状況は厳しいところ。
本日はIPOが6社予定されている。
THECOO (T:4255)、サインド (T:4256)、網屋 (T:4258)、Finatextホールディングス (T:4419)、サクシード (T:9256)、リニューアブル・ジャパン (T:9522)のいずれも初値予想が大きく上振れるとの見方はなく、センチメント悪化の影響が窺える。
初値形成後の資金還流についても、やや期待しづらいところであろう。
■日本オラクル、2Q営業利益 3.1%増 340億円、コンセンサス範囲内
日本オラクル (T:4716)が発表した第2四半期決算は、売上高が前年同期h着1.8%増1020.84億円、営業利益は同3.1%増の340.79億円だった。
コンセンサス(341億円程度)の範囲内での進捗。
クラウドサービスは、Oracle Fusion Cloud ERPへのアップグレードが順調。
Oracle Cloud Infrastructure(OCI)については引合いは強く、東京および大阪データセンターの利用量は順調に増加した。
■前場の注目材料
・日経平均は上昇(28517.59、+579.78)
・NYダウは上昇(35492.70、+560.54)
・ナスダック総合指数は上昇(15341.09、+360.14)
・シカゴ日経先物は上昇(28635、大阪比+135)
・1ドル114.00-10円
・SOX指数は上昇(3857.30、+124.91)
・VIX指数は低下(21.01、-1.86)
・米原油先物は上昇(71.12、+2.51)
・米国景気の拡大
・日銀は金融緩和を長期化
・株価急落時の日銀ETF買い
・牧野フライス (T:6135)厚木工場を自動化、部品加工で無人稼働モデル
・明電舎 (T:6508)23年度eアクスル参入、5年後150億円事業に
・東電力HD (T:9501)福島第一の「処理水」海洋放出、規制委に申請
・神栄 (T:3004)メディパルと提携、温度ロガーなど開発加速
・エーザイ (T:4523)米バイオジェン、アルツハイマー薬半額に、エーザイと共同開発
・ミネベアミツミ (T:6479)日通の旧本社取得、732億円
・伊藤忠 (T:8001)廃タイヤ回収・加工の英社買収、リサイクルシステム構築
・オムロン (T:6645)センサー技術でビルメンテ効率化、後付け簡単、故障事前察知
・東芝 (T:6502)透過型Cu2O太陽電池、発電効率8.4%達成
・富士通 (T:6702)米CBMMと未知データ認識でAI新技術、交通監視・画像診断向け
・住友ベークライト (T:4203)25年度に売上高3000億円、半導体関連材・ヘルス伸ばす
・三菱マテリアル (T:5711)UV透過率5割超向上、三菱マテが無機黒色顔料
・東レ (T:3402)下廃水処理向け薬剤の世界販売本格化、配管洗浄コスト減
☆前場のイベントスケジュール
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