買い戻しの動きが続くも上値の重い展開に【クロージング】

Fisco

発行済 2021年12月22日 16:17

更新済 2021年12月22日 16:30

22日の日経平均は小幅に続伸。
44.62円高の28562.21円(出来高概算8億7000万株)で取引を終えた。
前日の米国株の大幅反発を手掛かりに主力の値がさ株中心に買い戻しの動きが続き、取引開始直後には28673.77円まで上昇した。
ただし、クリスマス休暇入りしている海外投資家もいるだけに積極的に追随買いを入れる向きも少ないうえ、新規の手掛かり材料にも乏しいことから、買い一巡後は模様眺めムードが広がり、28500円前後でのもち合いが続いた。


東証1部の騰落銘柄は値上がり銘柄が1100を超え、全体の過半数超を占めた。
セクター別では、空運、鉱業、ゴム製品、その他金融、証券・商品先物など16業種が上昇。
一方、パルプ紙、食料品、電気ガス、その他製品、小売など17業種が下落した。
指数インパクトの大きいところでは、東エレク (T:8035)、ソニーG (T:6758)、アドバンテス (T:6857)、リクルートHD (T:6098)、中外薬 (T:4519)がしっかりだった半面、ファナック (T:6954)、KDDI (T:9433)、キッコーマン (T:2801)、任天堂 (T:7974)、信越化 (T:4063)が軟化した。


米国市場は前日までの急激な下げの反動で買い戻しの動きが強まり、主要株価指数は上伸した。
また、米食品医薬品局(FDA)が、米製薬大手のファイザーとメルクによる新型コロナウイルスの経口治療薬を今週中にも承認する見込みと伝わったことで、「オミクロン株」への警戒感がやや後退したことも投資家心理を改善させた。
この流れを引き継ぐ格好から東京市場も買いが先行したものの、市場参加者は限られているなか、心理的な節目である28500円水準では強弱感が対立する格好だった。


日経平均は前日の500円超高に続き、本日も小幅に上昇したことで掉尾の一振に対する期待感は残っている。
ただ、米国で初めて「オミクロン株」感染者の死亡が確認されたほか、国内でも市中感染が判明するなど、世界的な感染拡大への警戒感は日増しに高まっている。
行動規制の強化などが各国で頻発する可能性もあり、先行き不透明感は拭えない状況でもある。
このため、目先は選別色が一段と強まりそうだ。


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