注目銘柄ダイジェスト(前場):ローランドDG、マイネット、セレスなど

Fisco

発行済 2021年12月24日 11:54

新生銀 (T:8303):1859円(-22円)
続落。
野村證券では目標株価を1900円から1950円に引き上げているものの、投資判断は「バイ」から「ニュートラル」に格下げしている。
現在の株価水準はほぼフェアバリュー圏と判断。
今後は、SBIHDグループ入り後の経営体制と戦略の方向性など、新経営体制下での戦略待ちの局面とみているもよう。
なお、23年3月期は非金利収益などの反落を見込むため、粗利益の減少を予想としている。



マイネット (T:3928):599円(+15円)
大幅反発。
スマホゲームの運営契約締結を12月21日に発表していたが、前日には、ゲームタイトルの概要、契約先の概要などを新たに発表。
新たに運営タイトルに加わるゲームはラブライブ!体感育成アドベンチャゲーム「ラブライブ! スクールアイドルフェスティバル ALL STARS」となるようだ。
同タイトルの年間売上高は20年12月期売上高の10%以上を見込んでいるとしており、あらためて来年度業績への寄与が期待される形に。



セレス (T:3696):2634円(+54円)
3日続伸。
前日に21年12月期業績予想の修正を発表、経常利益は従来予想の30億円から36億円、前期比98.2%増に引き上げ。
ポイントサイト「モッピー」が幅広い広告需要の取込みや会員数の増加で増益となり、子会社ゆめみも企業のDXニーズの高まりを背景に好調のもよう。
年間配当金も従来計画の36円から40円に引き上げ。
同時に発表の中計では、26年12月期に経常利益100億円を目指すとしている。
中期的な高成長期待があらためて高まる展開にも。



ローランドDG (T:6789):3515円(+485円)
大幅に4日続伸で上昇率トップ。
前日に業績・配当予想の上方修正を発表している。
21年12月期営業利益は従来予想の54億円から63億円にまで引き上げ、前期は5億円であった。
経済活動の正常化が加速するなか、同社事業分野においても設備投資需要が想定以上に高水準で推移しているようだ。
年間配当金も従来計画60円から100円に引き上げ、前期比90円の増配となる。
業績変化率の一段の拡大をポジティブ視する動きが優勢に。



イソライト工業 (T:5358):1038円 カ -
ストップ高買い気配。
親会社の品川リフラクトが同社の完全子会社化を目指してTOBを実施すると発表している。
同社ではTOBに賛同の意を表明しており、TOB価格である1200円に完全サヤ寄せを目指す動きとなっている。
TOB価格は前日終値に対して35.1%のプレミアムとなる。
TOB実施を経て同社は上場廃止となる予定。
TOB期間は12月24日から22年2月17日まで。



ニフティライフ (T:4262):1634円 -
公開価格(2000円)を10.0%下回る1800円で初値を付けた。
会社設立は18年2月23日。
WEBテクノロジーを活用した行動支援サービス事業を手掛ける。
22年3月期の営業利益予想は前期比20.2%増の9.64億円。
在宅勤務の浸透などに伴う住み替えや住宅購入ニーズの高まりが追い風となり、不動産サイト検索サービスの「ニフティ不動産」が伸長する見通し。
第2四半期累計の実績は4.19億円だった。



GEI (T:9212):1460円 -
公開価格(1160円)と同額の1160円で初値を付けた。
会社設立は11年9月1日。
事業内容はバイオリファイナリー技術を活用したグリーン化学品の開発・事業化。
22年9月期の営業損益予想は0.03億円の黒字(前期実績は0.63億円の赤字)。
採択された新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の事業収益計上、過年度で締結したライセンシーの販売量や自社販売の拡大、研究開発契約の締結などで黒字に転換する計画としている。



メルカリ (T:4385):6180円(+110円)
大幅に反発。
スマートフォン決済サービスを手掛ける連結子会社メルペイの定額払い債権の流動化で、極度枠を増額すると発表している。
新たに最大300.00億円の定額払い債権を流動化する。
前回開示分との合計額は最大600.00億円となる。
極度枠の増額で保有資産の効率的活用と財務基盤の強化を図ることが目的で、業績への好影響を期待する向きが買いを入れているようだ。
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