ユーロ週間見通し:上昇一服か、ウイルス感染拡大に対する警戒感残る

Fisco

発行済 2021年12月25日 14:46

更新済 2021年12月25日 15:00

■弱含み、ユーロ圏と米国の金利差拡大を想定したユーロ売りも

今週のユーロ・ドルは、強含み。
新型コロナウイルス変異株(オミクロン株)」の感染急拡大による欧州各地での規制強化を受けて、ユーロ売りが先行した。
しかしながら、フィンランド中銀レーン総裁の「欧州中央銀行(ECB)は過度のインフレ上昇に政策で対応」と発言したことや、オミクロン株感染への警戒が後退したことから、ユーロを買い戻す動きが広がった。
取引レンジ:1.1235ドル-1.1344ドル。


■下げ渋りか、米雇用関連指標などが手掛かり材料に

来週・再来週のユーロ・ドルは下げ渋りか。
米国の雇用関連統計が改善すれば、早期利上げへの思惑が広がり、ユーロ売り・ドル買いにつながる可能性がある。
ただ、欧州中央銀行(ECB)当局者からインフレの長期化リスクが指摘され、将来的な金融緩和策の解除を見込んだユーロ買いも一部で予想されるため、ユーロは下げ渋る可能性がある。


予想レンジ:1.1220ドル−1.1420ドル

■堅調推移、欧米株高を意識したユーロ買い強まる

今週のユーロ・円は堅調推移。
新型コロナウイルス変異株(オミクロン株)の感染拡大を警戒してユーロ売り・円買いが先行した。
ただ、英国スコットランドと南アフリカのデータでオミクロン株感染による入院リスクは従来との比較で7-8割低いとの結果が伝えられ、リスク回避のユーロ売りは縮小。
欧米諸国の株高を好感したユーロ買いが観測されており、ユーロ・円は一時129円75銭まで買われる場面があった。
取引レンジ:127円52銭−129円75銭。


■上昇一服か、ウイルス感染拡大に対する警戒感残る

来週・再来週のユーロ・円は上昇一服か。
欧州中央銀行(ECB)当局者からインフレの長期化リスクが指摘されるなか、将来的な金融緩和縮小を意識したユーロ買いが入りやすい。
ただ、欧州での新型コロナウイルス変異株(オミクロン株)の感染急増などが一部で警戒されており、リスク選好的なユーロ買い・円売りがさらに広がる可能性は低いとみられる。


○発表予定のユーロ圏主要経済指標・注目イベント
・1月7日:11月小売売上高(10月:前月比+0.2%)
・1月7日:12月消費者物価コア指数(11月:前年比+2.6%)

予想レンジ:128円00銭−130円50銭


アプリを入手する
Investing.comで、世界の金融市場の最新動向をチェックしましょう!
今すぐダウンロード

金融商品や仮想通貨の取引は投資金額を失う高いリスクがあります。仮想通貨の価格は非常にボラティリティーが高く、金融、規制、政治など、外的な要因に影響を受けることがあります。また信用取引はリスクが高いことを十分に理解してください。
金融商品または仮想通貨の取引をする前に、金融市場での取引に関わるリスクやコストについて十分に理解し、専門家の助言を求めたり、ご自身の投資目的や経験値、リスク選好等を注意深く検討することを推奨いたします。
Fusion Media によるこのウェブサイトのデータが、必ずしもリアルタイムおよび正確ではないということをご了承ください。またデータや価格が、必ずしも市場や取引所からではなく、マーケットメーカーにより提供されている場合があります。その為、価格は気配値であり、実際の市場価格とは異なる可能性があります。Fusion Media および当ウェブサイトへのデータの提供者は、当ウェブサイトに含まれる情報を利用したすべての損失に対して一切の責任を負わないものとします。
Fusion Media およびデータ提供者による事前の書面の許可なしに、当ウェブサイト上のデータを使用、保存、複製、表示、変更、送信、配信することを禁じます。すべての知的財産権は当ウェブサイト上のデータの提供者、または取引所が有します。
Fusion Media は当ウェブサイトに表示される広告により報酬を得ることがあります。 上記内容は英語版を翻訳したものであり、英語版と日本語版の間に不一致がある場合は英語版が優先されます。

ログアウト
本当にログアウトしますか?
いいえあり
キャンセルあり
変更を保存