注目銘柄ダイジェスト(前場):太洋物産、ダイセキ、ファーストリテなど

Fisco

発行済 2022年01月06日 11:52

ABCマート (T:2670):5090円(+60円)
反発。
前日に12月の月次動向を発表している。
既存店売上高は前年同月比14.1%増、2カ月ぶりのプラス転換、並びに、4月以来の2ケタ増となっている。
客数が同8.5%増加したほか、客単価も同5.2%上昇している。
月後半から北海道・東北・北陸エリアにおける降雪需要、クリスマスギフトの需要が高まり、インバウンド需要を除いて、2年前の水準に近い状況となっているもよう。
販売モメンタムの急速な改善をプラス視する動きに。



良品計画 (T:7453):1736円(-25円)
続落。
前日に12月の月次動向を発表している。
既存店売上高は前年同月比1.7%減で2カ月ぶりのマイナスに。
客数が同1.1%増加した一方、客単価が同2.7%減少している。
商品別では、衣服、生活、食品ともにマイナス成長。
客数増により店頭販売が好調だったが、ECが前年実績を下回っているもようだ。
前年同月の販売好調の反動も影響とみられるが、既存店減少をストレートにネガティブに捉える動きが優勢。



Uアローズ (T:7606):1882円(+20円)
続伸。
前日に12月の月次動向を発表している。
既存店売上高は前年同月比16.4%増、4カ月連続でのプラス成長となり、7カ月ぶりの2ケタ増になっている。
客数が同15.7%増加したほか、客単価も同0.3%上昇している。
人流が回復する中で、アウター、ニットなどの冬物衣料の動きが目立ったもよう。
ユニクロなどとの比較で良好なモメンタムが目立つ状況を高評価する流れに。



ダイセキ (T:9793):4575円(-275円)
大幅続落。
前日に第3四半期決算を発表、累計営業利益は101億円で前年同期比31.5%増益、通期計画126億円、前期比23.0%増に対する進捗率は80.2%に達している。
年間配当金も56円から60円に引き上げ。
ただ、上半期の同36.8%増に対して9-11月期は同21.7%増と増益率はやや鈍化、好決算にもサプライズは限定的のもよう。
地合いの悪化もあって、目先の出尽くし感と捉えられる形になっている。



ファーストリテ (T:9983):61680円(-2330円)
大幅続落。
前日に12月の月次動向を発表している。
既存店売上高は前年同月比11.1%減、5カ月連続のマイナス成長となり、9月以来の2ケタ減に。
客数が同5.2%減少したほか、客単価も同6.3%低下している。
4週目まで気温が高く推移したことで、防寒衣料の販売が苦戦したもよう。
Uアローズなど同業比較でもモメンタムは低調と捉えられているようだ。
本日は日経平均大幅安などにも引きずられる形になっている。



カルナバイオ (T:4572):1103円(+22円)
大幅に4日ぶり反発。
提携先である中国のバイオノバ社がBTK阻害剤AS-1763の新薬臨床試験開始の申請を中国国家薬品監督管理局に提出したと発表している。
AS-1763はカルナバイオサイエンスからライセンス導入した経口投与可能な化合物。
申請は中国での慢性リンパ性白血病、小リンパ球性リンパ腫、B細胞性非ホジキンリンパ腫の患者を対象とした臨床試験の実施を目的としている。



太洋物産 (T:9941):1520円(+121円)
大幅に5日続伸。
株主の敷島ファーム(栃木県那須町)が臨時株主総会の招集を請求したと発表している。
目的は取締役5名の選任。
太洋物産は21年12月28日の定時株主総会で会社側と敷島ファームがそれぞれ提案した取締役選任案がいずれも否決され、取締役が不在の状況。
太洋物産は「請求の内容を慎重に検討の上、決定次第開示する」としている。
臨時総会に向け、議決権を持つ株主の利益が重視されるとの期待から買われているようだ。



ジェイテック (T:2479):201円(0円)
朝高後、値を消す展開。
新規事業として「まなクル事業」を開始すると発表している。
独自の人材育成カリキュラムやAI、IoT、クラウド含む最新技術に関するノウハウを基軸とし、法人から個人までを対象にした教育・就職支援サービス。
スタート時の事業拠点は全国6店舗で、順次新規店舗を展開する。
各店舗では地域のニーズに合わせた独自メニューのほか、スマートフォンやタブレットの使い方、アプリの使い方、経理を学べる講座などを設ける。
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