11日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
■株式見通し:次第に押し目狙いの動きも意識されてくる可能性
■良品計画、1Q営業利益 15.3%減 111億円、コンセンサス届かず
■前場の注目材料:三菱ケミHD、バイオ原料80%の柔軟な樹脂、三菱ケミが開発、製品拡充
■次第に押し目狙いの動きも意識されてくる可能性
11日の日本株市場は、売り一巡後の下げ渋る動きを見極める展開になりそうだ。
10日の米国市場ではNYダウが162ドル安だった。
連邦準備制度理事会(FRB)は市場が予想していたよりも早いペースで金融緩和引き締めを進めるとの警戒感から売り優勢の動きとなり、NYダウは一時600ドル近く下落する場面が見られた。
その後、ニューヨーク市のオミクロン感染がピークを打った兆候が見られるとの報道やJPモルガンのダイモンCEOが消費は強く、経済もここ数十年で最も強い成長を予想しているとの楽観的見解を明らかにすると、ダウは下げ幅を縮小。
長期金利の上昇一服からハイテク株の一角が買い戻され、ナスダックはプラスに転じた。
シカゴ日経225先物清算値は大阪比265円安の28185円。
円相場は1ドル115円20銭台で推移している。
シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、ギャップスタートになろう。
日経平均は先週後半の下げで25日線を割り込んだが、節目の28000円や昨年12月20日の直近安値である27893円水準が意識されてくる可能性はありそうだ。
シカゴ先物は安いところで27860円まで売られていることもあり、先物主導によるショートの動きも警戒されやすく、指数インパクトの大きい値がさ株への重荷になりそうだ。
一方で、NYダウは引けにかけて下げ渋る格好だったこともあり、FRBによる金融引き締めに関しては相当織り込まれた可能性はあると考えられる。
ハイテク株は高安まちまちながら、ナスダックやSOX指数は上昇した。
VIX指数は一時23.33まで急伸した後は19.40と25日、75日線水準まで上昇幅を縮めていた。
楽観視はできないものの、次第に押し目狙いの動きも意識されてくる可能性がありそうだ。
物色の流れとしては指数インパクトの大きい値がさハイテク株の売り一巡後の底堅さを見極めつつ、バリュー株物色が続くかを確認したいところ。
また、個人主体の資金は中小型株に向かいやすいものの、やや低位材料株での短期的な値幅取り狙いの動きが中心である。
時価総額上位の銘柄や直近IPO銘柄を見直す動きにシフトするかを見極めたい。
■良品計画、1Q営業利益 15.3%減 111億円、コンセンサス届かず
良品計画 (T:7453)が発表した2022年8月期第1四半期業績は、営業収益が前年同期比6.9%増の1229.46億円、営業利益は同15.3%減の111.47億円だった。
コンセンサス(126億円程度)には届かず。
衣服・雑貨の販売苦戦に伴い営業総利益が伸び悩んだことにより、営業利益は減益となった。
■前場の注目材料
・ナスダック総合指数は上昇(14942.83、+6.93)
・SOX指数は上昇(3805.39、+9.06)
・米長期金利は低下
・米国景気の拡大
・日銀は金融緩和を長期化
・株価急落時の日銀ETF買い
・三菱ケミHD (T:4188)バイオ原料80%の柔軟な樹脂、三菱ケミが開発、製品拡充
・住友林業 (T:1911)飛び立て“木の衛星”、京大・住友林業、23年度打ち上げへ
・ソフトバンクG (T:9984)個人向け劣後債5500億円発行、円建て最大規模
・トヨタ (T:7203)実証都市、ソフト・リアルの知見融合、80年の蓄積、グーグルに対抗
・トヨタ紡織 (T:3116)精密金型・フィルター技術を電動化に応用
・オートバックス (T:9832)テスラ日本法人と契約、純正部品交換に対応
・西尾レント (T:9699)レンタル事業、万博に商機!木造仮設を売り込み
・デクセリアルズ (T:4980)光学弾性樹脂を量産体制、インクジェット装置の塗布に対応
・中外薬 (T:4519)がんセンターと契約、アジア国際共同研究に参画
・中外薬 (T:4519)全薬工業と抗がん剤の製販承認取得
・富士フイルム (T:4901)米子会社、バイオ医薬品試験受託棟を新設
☆前場のイベントスケジュール
・09:30 豪・11月貿易収支(予想:+106.0億豪ドル、10月:+112.2億豪ドル)
・09:30 豪・11月小売売上高(前月比予想:+3.7%、10月:+4.9%)
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