【市場反応】米21年経済37年ぶりの高成長、ドル続伸

Fisco

発行済 2022年01月27日 23:17

更新済 2022年01月27日 23:30

米商務省が発表した10-12月期国内総生産(GDP)速報値は前期比年率+6.9%となった。
伸びは7-9月期+2.3%から予想以上となり2020年7-9月期来で最大となった。
2021年の成長率は5.7%と、1984年以降37年ぶりの大幅な伸びを記録した。

同期個人消費速報値は前期比年率+3.3%。
伸びは7-9月期+2.0%から拡大したものの予想は下回った。


一方で、米12月耐久財受注速報値は前月比-0.9%と、11月+3.2%からマイナスに落ち込み予想も下回った。
変動の激しい輸送用機器を除く12月耐久財受注速報値は前月比+0.4%と、11月+1.1%から縮小したが予想は上回った。
GDPの算出に用いられる米12月製造業出荷・資本財(航空機を除く非国防)速報値は前月比+1.3%と、11月+0.4%から予想以上の伸びで、GDPに寄与。


同時刻に米労働省が発表した先週分新規失業保険申請件数(1/22)は前週比3万件減の26万件と、前回29万件から予想以上に減少。
失業保険継続受給者数(1/15)は167.5万人と、前回162.4万人から予想以上に増加した。


米国債相場は安値圏でのもみ合いが継続。
10年債利回りは1.83%で推移。
ドル・円は115円37銭で高値を探る展開となった。
ユーロ・ドルは1.1160ドルから1.1135ドルまで下落し昨年6月来の安値を更新した。


【経済指標】
・米・先週分新規失業保険申請件数:+26万件(予想:26.5万件、前回:29万件←28.6万件)
・米・失業保険継続受給者数:167.5万人(予想:165.3万人、前回:162.4万人←163.5万人)
・米・10-12月期GDP速報値:前期比年率+6.9%(予想:+5.5%、7-9月期:+2.3%)
・米・10-12月期個人消費速報値:前期比年率+3.3%(予想:+3.4%、7-9月期:+2.0
%)
・米・12月耐久財受注速報値:前月比-0.9%(予想:-0.6%、11月:+3.2%←+2.6%)
・米・12月耐久財受注(輸送用機器除く)速報値:前月比+0.4%(予想:+0.3%、11月
:+1.1%←+0.9%)
・米・12月製造業出荷・資本財(航空機を除く非国防)速報値:前月比+1.3%(予想:
+0.5%、11月:+0.4%←+0.3%)

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