注目銘柄ダイジェスト(前場):トレードワークス、太洋工業、富士電機など

Fisco

発行済 2022年01月28日 11:58

ゴールドクレ (T:8871):1737円(+138円)
大幅反発。
前日に第3四半期決算を発表、累計営業利益は107億円で前年同期比97.9%増益、10-12月期も83億円で同65.9%増と拡大基調が続いた。
通期計画は従来の101億円から113億円、前期比66.3%増に上方修正、需要好調に加えて粗利益率も高水準を持続、経費抑制も進んでいるもよう。
配当金計画も70円から80円に引き上げており、利回り妙味なども高まる方向のようだ。



新光電工 (T:6967):4870円(+290円)
大幅反発。
前日に第3四半期決算を発表、10-12月期営業利益は224億円で前年同期比2.9倍となり、市場予想を70億円近く上回る水準となっている。
主力事業のFCパッケージ、リードフレーム、静電チャックなどが想定以上に順調推移となっているようだ。
通期予想も594億円から680億円、前期比2.9倍の水準にまで再度の上方修正、市場コンセンサスを100億円程度上振れる見通しとなる。



富士電機 (T:6504):5890円(+520円)
大幅反発。
前日に第3四半期決算を発表、10-12月期営業利益は164億円で前年同期比86.5%増益となり、市場予想を40億円程度上振れる着地に。
つれて、通期予想を670億円から720億円、前期比48.2%増に上方修正、市場コンセンサスは690億円程度であった。
エネルギーや半導体事業などの想定を引き上げている。
部材価格高騰に対応する価格転嫁なども進展していることが確認されている。



信越化 (T:4063):18920円(+1270円)
大幅反発。
前日に第3四半期決算を発表、10-12月期営業利益は1817億円で前年同期比80.4%増益、市場予想を100億円程度上回っている。
また、通期予想は従来の4850億円から6750億円、前期比72.1%増に上方修正、市場予想も上回る水準としている。
配当計画も300円から400円に引き上げている。
生活環境基盤材料などが想定以上の推移のほか、300ミリウエハーの需給ひっ迫感は今後も続くとの見通しも示している。



富士通 (T:6702):15320円(-1520円)
大幅続落。
前日に第3四半期決算を発表、10-12月期営業利益は652億円で前年同期比30.3%減益となっている。
市場予想をやや下回る水準だが、58億円の事業譲渡益の計上を考慮すれば、実質的な下振れ幅は大きいとの見方に。
第2四半期までの2ケタ増益基調からは一転して2ケタ減となる形にも。
部材不足の影響が想定以上だが、目先も同様の影響が続く見通しとしており、今・来期の業績コンセンサスが切り下がる状況のようだ。



弁護士コム (T:6027):4180円(+110円)
大幅に反発。
22年3月期第3四半期累計(21年4-12月)の営業利益を前年同期比274.4%増の8.33億円と発表している。
有料会員数が伸び、メディア事業のセグメント利益が23.3%増と堅調に推移したことに加え、IT・ソリューション事業の契約送信件数が増え、黒字に転換した。
通期予想は非開示だが、営業黒字を継続するとしている。
前期実績は1.72億円だったため、大幅増益で着地するとの期待から買いが広がっているようだ。



太洋工業 (T:6663):454円(+76円)
大幅に反発。
21年12月期の営業損益を従来予想の0.59億円の黒字から1.21億円の黒字(前期実績4.25億円の赤字)に上方修正している。
電子基板事業で利益率の高いFPC試作案件の受注が増加したため。
出張旅費や広告宣伝費が想定を下回ったことも利益を押し上げる見込み。
併せて期末配当を従来予想の3.00円から5.00円(前期末実績3.00円)に増額修正した。
年間配当も同額となる。



トレードワークス (T:3997):973円(+150円)
ストップ高。
フィンテック企業のCXRエンジニアリング(東京都千代田区)と資本業務提携すると発表している。
NFT、STO、DeFiなどのシステムの共同開発・運営のほか、FXや暗号資産CFDの店頭取引システムなどを共同開発・運営する。
CXRエンジニアリングは暗号資産やブロックチェーンに精通しており、複数の金融機関へのシステム導入実績がある。
また、トレードワークスはCXRエンジニアリングの第三者割当増資を引き受ける。
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