■NY株式:NYダウ597ドル安、ウクライナ危機の深刻化を警戒
米国株式市場は下落。
ダウ平均は597.65ドル安の33294.95ドル、ナスダックは218.94ポイント安の13532.46で取引を終了した。
増強したロシア軍がウクライナの首都キエフ包囲狙う準備を進めているとの報道で、脅威が強まり、寄り付き後、下落。
対ロ制裁が一段と強化される可能性など、不確実性が一段と強まったため投資家心理が悪化し、終日軟調に推移した。
さらに、原油価格が100ドル超え7年ぶり高値を更新するなど燃料価格の急激な上昇で回復鈍化懸念も強まり、引けにかけて、一段安となった。
セクター別では、エネルギーが上昇した一方、銀行や半導体・同製造装置が下落。
ディスカウント小売りのターゲット(TGT)は四半期決算で売上9%増を発表したほか、強い見通しが好感され、上昇。
百貨店のコールズ(KSS)は第4四半期決算で楽観的な見通しや増配を発表し、上昇した。
エネルギー会社のシェブロン(CVX)はバイオ燃料会社のREG買収を発表したほか、CEOが供給不足の兆候は見られないと言及し、上昇。
また、スーパーマーケットチェーンを運営するクローガー(KR)はアナリストの投資判断引き上げを受け上昇した。
一方で、靴小売りのフットロッカー(FL)はアナリストの投資判断引き下げで売られた。
百貨店のノードストローム(JWN)は取引終了後、四半期決算を発表。
強い結果を好感し、時間外取引で買われている。
Horiko Capital Management LLC
■NY為替:ウクライナ危機悪化で安全通貨買い
1日のニューヨーク外為市場でドル・円は、114円94銭から114円70銭まで下落し、114円87銭で引けた。
ロシア軍がウクライナの首都キエフに向け部隊の75%を投入し数日中に包囲する計画で、危機が深刻化、長期化するとの警戒感にリスク回避の円買いが強まった。
また、回復鈍化懸念にFRBの利上げ観測も後退し金利低下に伴うドル売りも優勢となった。
ユーロ・ドルは1.1160ドルから1.1090ドルまで下落し、1.1128ドルで引けた。
ウクライナ危機による域内経済への影響に懸念が強まったほか、欧州中央銀行(ECB)のエコノミスト、レーン氏が「戦争の影響を見極める前に、金融刺激策を引き上げるべきではない」とし、時期尚早の利上げを警告したためユーロ売りが優勢となった。
ユーロ・円は128円37銭から127円37銭まで下落。
ポンド・ドルは1.3409ドルから1.3302ドルまで下落した。
ドル・スイスは0.9176フランから0.9203フランまで上昇した。
■NY原油:大幅高で103.41ドル、一時2014年6月以来となる106.78ドル
NY原油先物4月限は、大幅高(NYMEX原油4月限終値:103.41 ↑7.69)。
ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物4月限は、前営業日比+7.69ドルの103.41ドルで通常取引を終了した。
時間外取引を含めた取引レンジは95.32ドル-106.78ドル。
原油先物はニューヨーク市場で節目の100ドルを突破し、中心限月では2014年6月以来となる106.78ドルまで一段高となった。
通常取引終了後の時間外取引でも105ドルを挟んだ水準で推移している。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 42.47ドル -1.73ドル(-3.91%)
モルガン・スタンレー(MS) 87.63ドル -3.11ドル(-3.43%)
ゴールドマン・サックス(GS)328.20ドル -11.09ドル(-3.27%)
インテル(INTC) 46.82ドル -0.88ドル(-1.84%)
アップル(AAPL) 163.20ドル -1.92ドル(-1.16%)
アルファベット(GOOG) 2683.36ドル -14.46ドル(-0.54%)
フェイスブック(FB) 203.49ドル -7.54ドル(-3.57%)
キャタピラー(CAT) 182.83ドル -4.75ドル(-2.53%)
アルコア(AA) 79.78ドル +4.44ドル(+5.89%)
ウォルマート(WMT) 135.99ドル +0.83ドル(+0.61%)
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