前場に注目すべき3つのポイント~過熱を冷ます調整といった見方、押し目待ちの買いの動きは意識されやすい~

Fisco

発行済 2022年03月24日 08:23

24日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。



■株式見通し:過熱を冷ます調整といった見方、押し目待ちの買いの動きは意識されやすい
■久光薬、22/2下方修正 営業利益93億円←107億円
■前場の注目材料:富士フイルム、米新興買収、細胞治療薬開発・製造支援を拡大


■過熱を冷ます調整といった見方、押し目待ちの買いの動きは意識されやすい

24日の日本株市場は、売り優勢ながらも底堅い相場展開になりそうだ。
23日の米国市場ではNYダウが448ドル安だった。
高インフレや利上げを懸念した売りが再燃したほか、2月の新築住宅販売件数が予想以上に減少したことが嫌気された。
シカゴ日経225先物清算値は大阪比475円安の27385円。
円相場は1ドル121円10銭台で推移している。


シカゴ先物にサヤ寄せする格好から売り先行で始まることになろう。
もっとも米国同様、日本も急ピッチでの上昇を見せていたこともあり、いったんは調整が望まれている水準と見られるため、過熱を冷ます調整といった見方に向わせそうである。
そのため、いったんは利食いを出しやすい水準であるものの、押し目待ちの買いの動きも意識されやすいところだ。


日経平均は前日まで7営業日続伸で2877円上昇した。
ボリンジャーバンドでは+2σを超えてきたところであり、テクニカル面でも過熱感が見られているほか、節目の28000円を回復してきたことから達成感も意識されやすいだろう。
75日線は27483円に位置しており、この水準までの調整を想定しつつ、押し目狙いのスタンスになりそうだ。
配当再投資のほか、期末の株式配分比率の調整による買い需要なども見込まれるなか、下値の堅さは意識されやすく、短期的に売り仕掛けてくる動きに対しては、その後のリバウンドを狙った動きを想定しておきたい。


また、直近のリバウンドでは指数インパクトの大きい値がさ株がけん引する格好だったが、本日のところは利食い優勢となる可能性から、ややバリューシフトが見込まれるほか、原油先物相場が大幅に上昇しているなか、資源関連へのシフトも意識されそうだ。
また、昨日はマザーズ指数も3%を超える反発を見せていた。
3月前半の直近戻り高値は超えられていないため、戻り売り圧力は警戒されるものの、累積出来高の積み上がっていた価格帯を上回ってきていることから、リバウンド狙いの資金シフトは意識されやすい。
直近IPO銘柄の見直しの動きも広がりを見せてきそうだ。



■久光薬、22/2下方修正 営業利益93億円←107億円

久光薬 (T:4530)は2022年2月期業績予想の修正を発表。
売上高は1226億円から1200億円、営業利益を107億円から93億円に下方修正した。
国内一般用医薬品において、新型コロナウイルス感染拡大に伴う活動制限等による影響を引き続き受けたことにより、売上高が前回発表予想を下回る見通し。



■前場の注目材料

・日経平均は上昇(28040.16、+816.05)
・米原油先物は上昇(114.93、+5.66)
・1ドル=121.00-10円
・米長期金利は低下
・米国景気の拡大
・コロナ感染沈静化
・日銀は金融緩和を長期化
・株価急落時の日銀ETF買い


・富士フイルム (T:4901)米新興買収、細胞治療薬開発・製造支援を拡大
・丸紅 (T:8002)英BPと合弁、洋上風力・脱炭素で協業
・三菱自 (T:7211)DeNAと商用EVデータ活用で協業、電池劣化など予測
・日本ガイシ (T:5333)マーケティング新組織、新規事業育成、売上高30年1000億円に
・スズキ (T:7269)スカイドライブと協定、空飛ぶクルマ事業化、インド市場開拓
・日本触媒 (T:4114)新中計、24年度営業益330億円、レジスト材など伸ばす


☆前場のイベントスケジュール


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