注目銘柄ダイジェスト(前場):大平洋金、アルメタックス、BlueMemeなど

Fisco

発行済 2022年03月24日 12:13

ミツバ (T:7280):364円(-17円)
大幅反落。
前日に業績予想の下方修正を発表、営業利益は従来の90億円から50億円、前期比41.5%減と、一転減益見通しに引き下げ。
最終損益は12億円の黒字から30億円の赤字になるとしている。
自動車メーカーの生産回復の遅れ、材料費や輸送費の上昇が響くほか、子会社譲渡に伴う特別損失約20億円を計上する。
1-3月期営業減益幅が一段と拡大することなどをネガティブ視する動きが優勢。



アルメタックス (T:5928):286円(+14円)
大幅反発。
前日に22年3月期の業績修正を発表している。
営業利益は従来の2億円から2.7億円に上方修正、前期は0.7億円の赤字であった。
売上高は下振れとなる見込みだが、生産性の改善や費用の削減が想定以上に進んだもよう。
第3四半期までの進捗から業績上振れは想定線と考えられるが、昨年10月の業績上方修正後も株価のさえない動きが続いていたため、見直しの動きのきっかけにつながっているようだ。



ユーグレナ (T:2931):806円(+37円)
大幅続伸。
商船三井ロジスティクスのグループ会社であるハーモニートランスポートが1都6県で運行する輸出入航空・海上貨物の国内集荷・配送用トラックに、同社の次世代バイオディーゼル燃料「サステオ」を導入すると発表している。
成長過程でCO2を吸収するユーグレナを原料に使用していることで、カーボンニュートラル実現につながるようだ。
ユーグレナの採用の広がりによる同事業の成長期待などが高まる形に。



トヨタ自 (T:7203):2187円(+50円)
続伸。
前日に発表した自社株買いが好材料視されている。
発行済み株式数の0.58%に当たる8000万株、1000億円を取得上限としており、取得期間は3月24日から5月10日まで。
短期的な需給の改善につながるとの期待が先行している。
同社としては、ここ1年間で3回目の自社株買い実施となる。
継続的な株主還元策への評価に加え、今後の業績に対する自信の表れなどとも捉えられているようだ。



大平洋金 (T:5541):4200円(+345円)
大幅続伸で高値更新。
前日のLME市場では、ニッケル価格が15%の値幅制限いっぱいまで上昇している。
ニッケル相場は一時、膨大な踏み上げの動きを受けて取引が停止され、16日に取引が再開されたが、その後では初の値上がりとなる。
引き続き、今後の需給ひっ迫観測などは強いようだ。
フェロニッケル大手の同社は、あらためてマージンの拡大などが期待される状況になっているもよう。



イオン九州 (T:2653):2151円(+40円)
大幅に反発。
22年2月期の営業利益を従来予想の34.00億円から56.00億円(前期実績31.39億円)に上方修正している。
売上構成比の高い食品が好調に推移したほか、本社のスリム化や店舗後方業務の見直し、レジのスマート化など生産性の改善が奏効した。
併せて期末配当を従来予想の15.00円から20.00円(前期末実績15.00円)に増額修正した。
創業50周年の記念配当5.00円を加えた。
年間配当も同額となる。



BlueMeme (T:4069):1839円(+119円)
大幅に続伸。
信頼性の高いテストをローコードで実施できるプラットフォーム(SaaS)「mabl(メーブル)」を提供する米mabl社とパートナーシップを締結すると発表している。
企業のシステム開発の内製化事業を進めるBlueMemeのナレッジとmablの技術力を掛け合わせ、大規模な業務システム向けのテスト手法を共同開発する。
ローコードは、可能な限りソースコードを書かずにシステム開発を行う手法。



ステムリム (T:4599):720円(-20円)
朝高後、マイナス転換。
塩野義製薬 (T:4507)へ導出済みの再生誘導医薬開発候補品レダセムチド(HMGB1)から創製したペプチド医薬に係る物質特許がインドで登録されることになったと発表している。
発明の名称は「組織再生を誘導するためのペプチドとその利用」。
レダセムチドを含むHMGB1断片ペプチドの物質特許を含め、現在までに世界で102件の特許が成立しているという。
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