31日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
■株式見通し:目先的には中小型株物色の流れが強まる可能性も
■西松屋チェ、22/2通期 営業利益 1.4%増122億円、23/2予想 10.9%増 136億円
■前場の注目材料:SOMPOホールディングス、産総研と共同研究、年10億円拠出
■目先的には中小型株物色の流れが強まる可能性も
31日の日本株市場は、売り一巡後はこう着ながらも底堅い相場展開になりそうだ。
30日の米国市場はNYダウが65ドル安だった。
ロシアとウクライナの停戦交渉を巡り、ロシア側が「事態打開の進展なし」との見解を示したほか、引き続き攻撃を継続したため停戦期待が後退した。
国防省が「ロシアはキエフ周辺部隊を再編している」と発表すると、停戦への不透明感が広がった。
シカゴ日経225先物清算値は大阪比240円安の27760円。
円相場は1ドル121円80銭台で推移している。
シカゴ先物にサヤ寄せする格好から売り先行で始まることになりそうだ。
ただし、前日に停戦期待から買われていた反動安の範囲にとどまろう。
また、足元では期末特有の需給要因が大きく影響しており、これを手掛かりとした短期的な先物市場での動きに振らされているため、積極的にポジションを取りに行く動きではなかったと見られる。
本日は年金基金による期末の株式比率修正に伴う買い需要が見込まれていることから、短期的に売り込まれる局面においては、押し目狙いのスタンスになりそうだ。
また、米雇用統計の発表を週末に控えていることもあって様子見ムードが強まる可能性はあるものの、ADP雇用統計についてはコンセンサスの範囲内だったこともあり、過度な警戒感は高まらないと見ておきたい。
もっとも、前日の時間外で大きく買われていたマイクロンテクノロジーは下落するなど、米半導体株は総じて軟調だったこともあり、ややバリューシフトの動きになる可能性はありそうだ。
昨日4%を超える上昇を見せたマザーズ指数も利食い先行になろう。
ただし、外部環境に振らされづらい面からIT系の中小型株などへは回避的に資金が向かう可能性はある。
マザーズ指数は昨日の上昇で直近の戻り高値を捉えてきたほか、上値抵抗線として意識される75日線に接近してきている。
強弱感は対立しやすいものの、この水準を明確に上放れてくるようであれば、目先的には中小型株物色の流れが強まる可能性はありそうだ。
■西松屋チェ、22/2通期 営業利益 1.4%増122億円、23/2予想 10.9%増 136億円
西松屋チェ (T:7545)が発表した2022年2月期決算は、売上高が前期比2.3%増の1630.16億円、営業利益は同1.4%増の122.59億円だった。
23年2月期の売上高は同4.3%増の1700億円、営業利益が同10.9%増の136億円を見込む。
コンセンサス(125億円程度)を上回る計画。
実店舗の収益性を改善しながら、インターネット販売での売り上げを伸ばす。
あわせて発行済み株式総数の0.73%にあたる44万2000株、5億円を上限に自社株買いを実施すると発表した。
■前場の注目材料
・米原油先物は上昇(107.82、+3.58)
・米長期金利は低下
・米国景気の拡大
・コロナ感染沈静化
・日銀は金融緩和を長期化
・株価急落時の日銀ETF買い
・SOMPOホールディングス (T:8630)産総研と共同研究、年10億円拠出
・三井物産 (T:8031)スーパー向けスマホレジ開始、商品バーコード読み取り
・ENEOS (T:5020)ENEOSなど5社、電動2輪電池シェアで新会社
・FDK (T:6955)コイル事業など売却、中国企業に3200万円
・トヨタ (T:7203)水素貯蔵モジュール開発、樹脂タンク活用、軽量・容量拡大
・武蔵精密 (T:7220)山梨・南アルプスに土地取得、LIC工場新設
・コマツ (T:6301)電動ショベル国内レンタル、ホンダと共同開発
・富士通 (T:6702)量子シミュレーター世界最速、36量子ビット演算性能2倍
・住友化学 (T:4005)大分に新プラント、低分子医薬品の原薬・中間体を受託製造
☆前場のイベントスケジュール
・10:30 中・3月製造業PMI(予想:49.8、2月:50.2)
・10:30 中・3月非製造業PMI(予想:50.3、2月:51.6)
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