ロシア、「友好国」インドとの貿易で西側制裁回避 外相が訪問

Reuters

発行済 2022年04月01日 19:39

更新済 2022年04月02日 02:10

[ニューデリー 1日 ロイター] - インドを訪問中のロシアのラブロフ外相は1日、インドはウクライナ戦争を巡り「一方的な見方」をしない友好国との見方を示し、インドなどの国との貿易に西側諸国以外の通貨を多用していく方針を示した。

ロシアが「特別軍事作戦」と呼ぶウクライナ侵攻を非難していない主要国はインドと中国のみ。ラブロフ外相はジャイシャンカル外相との会談後の記者会見で、インドはウクライナにおける危機を「全体像として捉え、一方的な見方をしていない」とし、「ロシアとインドは友好国だ」と述べた。

ロシアはインドに対する最大の防衛装備品供給国。ラブロフ外相は、両国はロシアルーブルとインドルピーで原油や軍用機器などの取り引きを決済するとし、ロシアにはインドに必要なものを供給する用意があると表明。西側諸国の制裁措置による影響を回避する方法はあるとし、「これには軍事技術協力の分野も含まれる」と述べた。