午後3時のドルは上昇129円前半、2週間ぶり高値 米金利高で

Reuters

発行済 2022年06月01日 15:34

[東京 1日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場の終盤からドル高/円安の129円前半で取引されている。米金利の再上昇を背景にドル買いが強まり2週間ぶり高値をつけたが、上値では戻り売りも出た。

海外市場の流れを引き継ぐ形で、東京市場のドルも朝方から買いが先行。午後にかけてじり高が続き、一時129.29円と5月18日以来の高値を更新した。市場では、前週には2.70%台まで低下していた米10年債金利が2.87%台まで切り返していることが話題となった。

米国できょう公表される5月ISM製造業景気指数が予想を上回れば「ドルは130円台にタッチする可能性もあるとみている」(楽天証券・FXディーリング部、荒地潤氏)との予想も聞かれた。

もっとも、前日海外では月末の持ち高調整とみられる売買が活発で「特段の手掛かりがない中で突然、米金利が上昇してドルも買われた」(外銀)という。調整売買が主導した動きであれば持続性は乏しいとの見方も多く、129円台では戻り売りに動く向きも少なくなかったという。

東京市場ではカナダドル/円も堅調で、一時102円前半と2カ月ぶり高値を付けた。きょうはカナダ中銀の政策金利発表を控えており、期待感でカナダドル買いが進んだ。

市場では「予想通り50ベーシスポイント(bp)の利上げが発表されれば、それに対するマーケットの反応は鈍くなるのではないか。今後、追加利上げの必要があるかどうか示されるかが焦点になりそうだ」(国内証券)との指摘があった。

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