注目銘柄ダイジェスト(前場):クスリのアオキ、ハイデ日高、アダストリアなど

Fisco

発行済 2022年07月05日 11:58

ハイデ日高 (TYO:7611):2225円(+161円)
大幅続伸。
前日に第1四半期決算を発表、買い材料につながっている。
営業損益は0.1億円の赤字となったが、前年同期比では12億円の損益改善に。
経常利益は7.2億円で同6.8億円の損益改善となっている。
ランチタイムを中心に売上高が大きく回復している。
据え置きの通期経常利益は26億円で前期比横ばいの計画であるが、大幅な上振れが期待できる状況と意識されているようだ。



楽天グループ (TYO:4755):627円(+10円)
続伸。
傘下のインターネット専業銀行である楽天銀行が東証に新規上場承認を申請したと前日に発表している。
上場時期は未定で、プライム市場への上場が見込まれているもよう。
21年9月に上場準備の開始が発表されていたが、順調な計画の進展を好感する動きが優勢に。
グループでの資金調達力強化につながるとの見方のほか、資産価値の見直しにつながるとの期待も先行。



ネクステージ (TYO:3186):2301円(+58円)
下げ渋って反発。
前日に上半期決算を発表、営業利益は91.5億円で前年同期比44.2%増益、従来予想の84億円を上回る着地になった。
また、通期予想は従来の175億円から191億円、前期比40.4%増に上方修正。
買取台数増加による売上高の上振れが想定される形のようだ。
第1四半期実績から上振れ期待もあったため、出尽くし感が先行する場面もあったが、地合いの改善も手伝い、その後は押し目買いが優勢となっている。



アダストリア (TYO:2685):2065円(-132円)
大幅反落。
前日に6月の月次動向を発表している。
既存店売上高は前年同月比8.1%増で4カ月連続でのプラス成長。
客数が同0.1%増となったほか、客単価が同7.9%上昇している。
月下旬にかけての気温上昇やサマーセールの開始によって、夏物商材の販売が好調に推移したもよう。
ただ、株価が高値圏にある中、4月の同20.1%増、5月の同31.9%増との比較では増収率が鈍化したことをネガティブに捉える動きが優勢。



クスリのアオキ (TYO:3549):5360円(-480円)
大幅反落。
前日に22年5月期の決算を発表、営業利益は141億円で前期比15.3%減となった。
従来計画の163億円を下回り、148億円程度の市場予想もやや下回る着地に。
一方。
23年5月期は152億円で同8.0%増の見通しとしている。
市場コンセンサスは160億円程度であり、収益回復の遅れが意識される格好に。
引き続き、既存店の伸び悩みなどを想定のもよう。
直近で株価がリバウンドしていたことで、戻り売り圧力が強まっている。



リネットジャパン (TYO:3556):450円(+22円)
大幅に5日ぶり反発。
子会社のリネットジャパンリサイクル(愛知県大府市)の「宅配便リサイクル」が、アイリスオーヤマの公式通販サイトを運営するアイリスプラザ(仙台市)に採用され、小型家電の下取り回収サポートを開始したと発表している。
回収品目は家庭で使用していた電子レンジ、炊飯器、掃除機などの小型家電約400品目。
回収した使用済小型家電は小型家電リサイクル法に基づき、98%が再資源化されるという。



アールプランナー (TYO:2983):1020円(+43円)
大幅に続伸。
名古屋市中村区にリアルサイズのモデルハウス「マチかど展示場」を10月ごろにオープンする予定と発表している。
メインブランドの「アールギャラリー」と01年度グッドデザイン賞を受賞した「Fの家」の2棟並び。
アールギャラリーには太陽光発電を設置する。
実際の住宅地に建てるため、住宅展示場だけではイメージが湧きにくい街並みとの調和や敷地の使い方、採光などがリアルに体感できるという。



カイオム (TYO:4583):170円(+1円)
5日ぶり反発。
開発中のがん治療用抗体CBA-1535の第I相試験で、第1例目の被験者への投与が開始されたと発表している。
固形がんの患者を対象に安全性や忍容性、体内動態、バイオマーカーを確認することに加え、がん免疫療法薬ペムブロリズマブと併用して探索的な有効性も調べることが試験の目的。
今後の進捗については適宜報告するとしており、新薬開発への期待から買い優勢となっているようだ。
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