NY外為市場=ドル上昇、米PMI急低下でリスクオフ

Reuters

発行済 2022年07月23日 06:07

[ニューヨーク 22日 ロイター] - 終盤のニューヨーク外為市場では、ドルが上昇した。7月の米総合購買担当者景気指数(PMI)速報値が約2年ぶりに50を下回ったことから、リスク資産の選好度が低下し、ドルは序盤の下げから回復した。

米S&Pグローバルが22日に発表した7月の米PMI速報値は47.5と、6月改定値の52.3から低下。高インフレや金利上昇、消費者信頼感の悪化などを背景に経済が停滞している状況を示唆した。

企業決算が軟調だったこともあり米株が売られたことで、安全逃避の買いがドルにとって一定の支援材料となった。

ドル指数は0.1%高の106.73。週間では1.2%安となった。

CIBCキャピタル・マーケッツの北米外為戦略部門責任者、ビパ

ン・ライ氏はPMIが急低下したことについて「金融環境の引き締めと、インフレ圧力が依然として高いことを反映している」としながらも、序盤のドル安をあまり深読みしないようにしていると指摘。「米国経済がいくらか減速したとしても、中期的なドル安を予想することはできない。他地域でも同様のことが起きているからだ」と述べた。

ユーロ/ドルは0.4%安の1.0196ドル、英ポンドは0.2%安の1.1979ドルだった。

リスクに敏感な豪ドルは0.26%安の0.6911米ドル、ニュージーランドドルは0.17%安の0.6242米ドルだった。

暗号資産(仮想通貨)のビットコインはほぼ横ばいの2万3074.82ドル。週間では約10%上昇した。

ドル/円 NY終値 136.05/136.08

始値 137.28

高値 137.34

安値 135.58

ユーロ/ドル NY終値 1.0210/1.0214