注目銘柄ダイジェスト(前場):WSCOPE、KOA、インソースなど

Fisco

発行済 2022年07月26日 11:55

コーエーテクモ (TYO:3635):4745円(-150円)
大幅続落。
前日に第1四半期決算を発表、営業利益は117億円で前年同期比19.9%増益となり、上半期計画130億円、同20.8%減に対して好進捗となっている。
ただ、株価が高値圏にある中で、経常利益が前年同期比半減となっていることをネガティブ視の動きが先行。
営業外でデリバティブ評価損57億円が発生したことが経常大幅減益の背景。
なお、投資ポートフォリオは見直しが進んでいるもようだ。

キヤノン電子 (TYO:7739):1671円(+96円)
大幅反発。
前日に上半期の決算を発表、営業利益は26億円で前年同期比12.1%減となったが、4-6月期は16億円で同42.4%増となっている。
ミラーレスカメラ向けシャッターや絞りユニットなどカメラ部品の生産回復が反映されているもよう。
未定としていた上半期末配当金は前年同期比5円増の30円としている。
第1四半期大幅減益決算が強くネガティブ視された経緯もあり、順調な収益回復傾向確認で買い安心感が強まる状況へ。

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インソース (TYO:6200):2541円(+241円)
大幅反発。
前日に第3四半期決算を発表、累計営業利益は24.4億円で前年同期比40.7%増となり、通期予想は従来の26億円から32.2億円、前期比33.9%増に上方修正している。
講師派遣型研修事業において高単価の民間研修およびDX研修の実施回数が増加のほか、eラーニング・動画販売事業も堅調に推移しているもよう。
上半期までの推移から業績上振れ期待は高かったとみられるが、売り先行場面では押し目買いが優勢となっている。

KOA (TYO:6999):1954円(+263円)
大幅反発。
前日に第1四半期決算を発表、営業利益は26.8億円で前年同期比39.0%増となり、上半期計画は従来の31億円から50億円に、通期では64億円から98億円、前期比71.3%増にそれぞれ上方修正している。
為替の円安に加えて、製品ミックスや原価の改善などが収益上振れ要因に。
上半期末、期末ともに配当計画を引き上げ、年間配当金は従来計画比10円増の50円としている。

WSCOPE (TYO:6619):1996円(+278円)
大幅反発。
前日に業績予想の上方修正を発表、上半期経常利益は従来予想の13億円から35億円に、12月期通期では40億円から60億円にまで引き上げ。
21年12月期は34億円の赤字であった。
民生系、車載系用途ともに主要顧客の需要が安定して伸長し販売数量が上振れ、為替の円安も収益押し上げ要因に。
営業外でも為替評価差益が発生するもよう。
第1四半期実績が5.4億円であったため、足元での収益水準の拡大がインパクトに。

PSS (TYO:7707):864円(+37円)
年初来高値。
国内で初めて「サル痘」の感染者が確認されたと伝えられ、買い手掛かりとなっている。
報道によると、感染者は東京都内の男性で、欧州で感染したとみられるという。
厚生労働省は欧米などに滞在した人で発疹などの症状がある場合は医療機関を受診するよう呼び掛けている。
プレシジョン・システム・サイエンスはサル痘ウイルスDNAリアルタイムPCR検査キットを取り扱っており、関連銘柄として注目されている。

ステムリム (TYO:4599):850円(+19円)
大幅に反発。
塩野義製薬 (TYO:4507)へ導出済みの再生誘導医薬開発品レダセムチド(HMGB11)から創製したペプチド医薬について、栄養障害型表皮水疱症を対象とした追加第II相臨床試験の治験届が医薬品医療機器総合機構(PMDA)へ提出され、試験が開始されたと発表している。
第II相臨床試験で医薬品としての承認申請には有効例の積み上げが必要との結論に至ったため、追加試験で再現性を確認する。

ファンペップ (TYO:4881):215円(-1円)
朝高後、値を消す展開。
機能性ペプチド「SR-0379」の皮膚潰瘍患者を対象とする第III相臨床試験で、治験薬を投与した被験者数が目標症例数に達し、被験者登録が完了したと発表している。
速報結果の開示時期は10-12月の見通し。
今回の試験では「簡単な外科的措置に至るまでの日数」を主要評価項目として設定し、SR-0379の投与で植皮等が生着可能な創底状態に皮膚潰瘍が改善するまでの期間が短縮することを確認するという。

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