NY外為市場=ドル横ばい、17日公表のFOMC議事要旨待ち

Reuters

発行済 2022年08月17日 05:23

更新済 2022年08月17日 06:18

[ニューヨーク 16日 ロイター] - ニューヨーク外為市場でドルが主要通貨バスケットに対しほぼ変わらず。市場参加者は17日に公表される7月の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨や小売売上高統計に注目している。

フォレックスライブのチーフ為替アナリスト、アダム・バトン氏は「米株価上昇に連れて米連邦準備理事会(FRB)の利上げ余地が広がっている」と述べた。INGのアナリスト、パドレイク・ガーベイ氏も、金融状況はFRBが利上げに踏み出す前の4月の状態に戻っていると指摘。FRBにとってはほぼ振り出しに戻ったようなものだとし、「この状況を転換させなければ、より厳しい措置を講じる以外に選択肢はなくなるだろう」と述べた。

米金利先物市場では、9月の0.50%ポイント利上げの確率を60%、0.75%ポイント利上げを40%という見方が織り込まれている。

16日発表された米指標では、7月の住宅着工件数が昨年2月以来約1年半ぶりの低水準となった。一方、7月の鉱工業生産指数は製造業が前月比0.7%上昇と、市場予想を上回った。

終盤の取引で、主要通貨に対するドル指数は0.02%高の106.48。

ユーロ/ドルは0.10%高の1.0169ドル。独欧州経済センター(ZEW)が16日発表した8月のドイツ景気期待指数が前月から低下したことを受け、ユーロは一時、3日以来の安値となる1.0121ドルに沈む場面もあった。

ドル/円は0.69%高の134.22円。

豪ドルは対米ドルでの一時の下げから切り返し、横ばいで推移。オーストラリア準備銀行(中央銀行、RBA)は16日公表した8月の理事会議事要旨で、インフレ期待を抑制するため追加利上げが依然として必要との見解を示しつつも、事前に設定された道筋はなく、経済の安定維持が目的だと指摘した。

米ドルは対カナダドルで0.43%下落。7月のカナダ消費者物価指数(CPI)は、前年同月比で7.6%上がり、上昇率は6月の8.1%からやや鈍化した。食品価格が急上昇したものの、ガソリン価格の伸びが大幅に鈍化し、全体を押し下げた。しかし、大幅利上げは引き続き見込まれている。

ドル/円 NY終値 134.21/134.24

始値 134.19

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高値 134.67

安値 134.17

ユーロ/ドル NY終値 1.0170/1.0174