午後3時のドルは小幅下落134円前半、利益確定売りや豪ドル安で

Reuters

発行済 2022年08月17日 15:47

[東京 17日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前日のニューヨーク市場終盤(134.21/24円)から小幅に下落し、134.15/17円付近で推移している。ドルは前日の上昇の反動で利益確定売りが優勢となった。また、豪ドル/円の下落を眺め、ドル/円も下押された面があった。

朝方は海外市場の流れを引き継ぎドル買い/円売りが優勢で始まったことや、日経平均株価の上昇を背景に円売り圧力が強まり、一時134.43円まで上昇。しかしその後は、前日から1円以上上昇した反動で、「持ち高調整が入った」(国内金融機関)ほか、実需の売りも出たとみられ、じりじりと軟化。また、予想を下回る豪賃金統計を受けて、豪ドルが対円で軟調に推移したことも圧迫材料となり、ドル/円は一時133.91円付近まで下落した。

今晩発表される7月の米小売売上高を控えて様子見ムードも強い。ロイタ―調査によると、前月比0.1%増と、6月の1.0%増から鈍化する見通しとなっている。

みずほ証券のチーフ為替ストラテジスト、山本雅文氏は、GDP算出に用いられるコア小売売上高(除く自動車、建材、ガソリン、食品)が鈍化した場合は、「9月の米連邦公開市場委員会(FOMC)の50ベーシスポイント(bp)の利上げ観測が高まり、ドルの下押し圧力がかかる」と指摘。一方、予想を上回った場合は、75bpの利上げ観測が強まり、ドルのサポート要因になるとの見方を示した。

ニュージランドドルは一時的に対ドル、対円で上昇。しかしその後利益確定売りに押され、上げ幅を縮小した。

ニュージーランド準備銀行(中央銀行)は17日、政策金利のオフィシャル・キャッシュレート(OCR)を50ベーシスポイント(bp)引き上げて3.0%とすることを決めた。同時に公表された四半期に一度の金融政策報告で、「最新のOCR予想が前回よりも引き上げられ、タカ派と受け止められた」(国内証券)という。

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