ユーロ週間見通し:弱含みか、域内経済の先行きは不透明

Fisco

発行済 2022年08月20日 14:53

■米大幅追加利上げを意識してユーロ売り強まる

今週のユーロ・ドルは軟調推移。
一時1.0032ドルまで下落した。
ドイツの8月ZEW景気期待指数が一段と悪化したことを嫌気してリスク回避のユーロ売りが優勢となった。
その後、ユーロ売りは一服したが、ブラード米セントルイス連銀総裁が「9月開催の連邦公開市場委員会(FOMC)の会合で0.75ポイントの追加利上げ支持に傾いている」と伝えたことから、ユーロ売り・米ドル買いが再び活発となった。
取引レンジ:1.0032ドル-1.0268ドル。


■弱含みか、域内経済の停滞懸念残る

来週のユーロ・ドルは弱含みか。
ユーロ圏経済のエネルギー供給不安などで先行き不透明感が広がり、23日発表のユーロ圏8月製造業PMIと同サービス業PMIなどの経済指標が低調だった場合、1ユーロ=1ドル割れの可能性があろう。
一方、米連邦準備制度理事会(FRB)による金融引き締め加速への期待は根強く、ユーロ売り・ドル買いが強まる可能性がある。


予想レンジ:0.9920ドル−1.0120ドル

■強含み、米ドル安・円高の相場展開の影響受ける

今週のユーロ・円は強含み。
中国人民銀行が予想外の利下げに踏み切ったことで、世界的な景気後退入りの懸念が広がり、リスク回避的なユーロ売り・円買いが一時優勢となった。
ただ、日本の貿易収支悪化や米ドル・円相場が円安方向に振れたことを受けて、週後半はリスク選好的なユーロ買い・円売りが優勢になった。
取引レンジ:134円95銭−137円96銭

■弱含みか、域内経済の先行きは不透明

来週のユーロ・円は弱含みか。
欧州中央銀行(ECB)は9月に追加利上げを決定する可能性は高いとみられているが、エネルギー供給不安などでユーロ圏経済の先行きは不透明。
23日発表のユーロ圏8月製造業PMIと同サービス業PMIが市場予想を下回った場合、リスク回避的なユーロ売り・円買いを促す要因となりそうだ。


○発表予定のユーロ圏主要経済指標・注目イベント
・23日:S&Pグローバル8月製造業PMI(7月:49.8)
・23日:S&Pグローバル8月サービス業PMI(7月:51.2)

予想レンジ:136円00銭−138円50銭


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