24日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
■株式見通し:積極的な売買は手控えられるものの、買い戻しの動きも入りやすいところ
■日本調理機、22/9下方修正 営業利益2.70億円←5.05億円
■前場の注目材料:東洋炭素 (TYO:5310)銅グラファイト新複合材開発、放電加工の安定性向上
■積極的な売買は手控えられるものの、買い戻しの動きも入りやすいところ
24日の日本株市場は、こう着ながらも底堅い相場展開になりそうだ。
23日の米国市場はNYダウが154ドル安だった。
8月製造業・サービス業PMIが予想以上に悪化したため景気減速懸念が高まり売り優勢の展開。
7月新築住宅販売件数も2016年来で最低となる低調な経済指標がさらなる売り圧力となった。
ただし、原油相場の上昇からエネルギー株が買われたほか、長期金利が一時低下するなかでハイテク株を買い戻す動きも見られており、下げ渋る動きだった。
シカゴ日経225先物清算値は大阪比70円高の28460円。
円相場は1ドル136円60銭台で推移している。
シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、小じっかりで始まりそうである。
NYダウは続落ながらも25日線までの調整で、いったんは一巡したとの見方に向わせそうである。
日経平均は前日までの下げで節目の28500円を割り込んだことから、こちらも売りは一巡したとの見方に向わせそうである。
ジャクソンホール会議でのパウエルFRB議長の講演を前に積極的な売買は手控えられるものの、買い戻しの動きも入りやすいところであろう。
また、ナスダックは小幅な下げだったほか、SOX指数は小幅ながら上昇していることもあり、指数インパクトの大きい値がさハイテク株などへの買い直す動きに向わせることが期待されよう。
もっとも、エヌビディアの決算を控えていることもあり、積極的な上値追いの動きは期待しづらく、押し目狙いのスタンスといったところだ。
また、VIX指数は前日の高値水準で推移しており、リスクオフとはいかないまでも、神経質にさせるだろう。
先物主導での仕掛け的な動きも入りづらいと考えられるが、短期的に仕掛けてくる局面においてはその後の反動を狙ったスタンス。
物色としては米国市場の流れを受けてエネルギーやハイテク株などの短期的なリバウンド狙いのほかは、個別の材料株での値幅取り狙いの動きにとどまりそうである。
また、マザーズ指数は25日線水準まで調整したこともあり、中小型株の一角には短期的なリバウンドを狙った資金が向かいやすいだろう。
■日本調理機、22/9下方修正 営業利益2.70億円←5.05億円
日本調理機 (TYO:2961)は2022年9月期業績予想の修正を発表。
売上高は170億円から155億円、営業利益を5.05億円から2.70億円に下方修正した。
官公庁を主とした学校給食等の大型施設について2021年9月期と比して減少することが期初より想定されており、2022年9月期においては民間の社員食堂等の事業所給食分野での案件獲得に注力した活動を実施してきた。
新型コロナウイルス感染症による販売活動への影響が期初の想定以上に長期化し、事業所給食分野において厨房予算の縮小化や施工時期の先送り等が顕著となった。
■前場の注目材料
・シカゴ日経先物は上昇(28460、大阪比+70)
・SOX指数は上昇(2864.31、+20.95)
・米原油先物は上昇(93.74、+3.38)
・米国景気は拡大
・日銀は金融緩和を継続
・東洋炭素 (TYO:5310)銅グラファイト新複合材開発、放電加工の安定性向上
・武田薬 (TYO:4502)インドネシアでデング熱ワクチン承認取得
・日機装 (TYO:6376)米韓で水素ステーション10カ所超受注、80億円規模
・リコー (TYO:7752)来月1日にPFU子会社化、公取委の審査終了
・日立 (TYO:6501)「建機株」の一部売却完了、持ち分法適用会社に
・オリンパス (TYO:7733)科学事業売却へ、ベインキャピタル軸に調整 4000億円規模
・豊田通商 (TYO:8015)トーカイとインドで病院向けリネンサプライ事業、来月合弁設立
・丸紅 (TYO:8002)ヘルスケア関連のアフリカ企業に出資、ファンド参画
・双日 (TYO:2768)米ボーイングと航空分野のサステナビリティーなどで覚書
・横浜ゴム (TYO:5101)インドに農機タイヤの新工場、需要増で稼働前倒し
・サイバーダイン (TYO:7779)リハビリロボ「HAL」機能拡充、ベンチャー2社と提携
・パナHD (TYO:6752)低炭素特許を無償開放、人工光合成など19件
・旭化成 (TYO:3407)米ABFと提携、電池用セパレーターを全量供給
・東レ (TYO:3402)真球ポリアミド粒子量産、3Dプリンター向け
☆前場のイベントスケジュール
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