午後3時のドルは141円台へ上昇、24年ぶり円安水準を更新

Reuters

発行済 2022年09月06日 15:30

[東京 6日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前日東京市場の午後5時時点からドル高/円安の141円前半。米金利高でドルが堅調な展開に変わりはなく、午後3時過ぎに一時141.17円まで上昇し、1998年8月以来約24年ぶり円安水準を更新した。

日本時間午後に米国債の時間外取引が始まると、140円半ばを推移していたドルは上値を切り上げた。10年債利回りが前週末終盤の3.19%台から3.23%台へ、2年債利回りも同3.39%台から3.46%台へ上昇するとともにドル買いが勢いづき、2日につけた高値を再び突破した。

高値を更新する場面では、これまで円を買い仕掛けていた向きのストップロスを狙った円売りもあったという。「円安の急速な進行を受けて、投機筋の間では円を買い仕掛ける逆張りも目立ってきた」(外銀)といい、そうした向きが損失確定の円売りを迫られたようだ。

そのため、対ドルで急速に進んだ円売りは他通貨にも波及。英ポンドが162円前半から163円前半へ上昇して3週間ぶり高値を更新し、ユーロも139円後半から140円前半へ買われ、2日につけた1カ月半ぶり高値に迫った。

市場では「米金利の上昇がどこまで続くか不明で、ドルも上値めどを立てづらい」(都銀)との指摘が出ていた。

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