午後3時のドルは143円前半で様子見、37年ぶり安値の英ポンドは下げ一服

Reuters

発行済 2022年09月20日 15:35

[東京 20日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場終盤の水準とほぼ変わらずの143円前半。今週は日米をはじめ、多くの主要国で中銀会合が開催される予定で、休日明けの東京市場は様子見姿勢が強く、小動きだった。

連休明けのドルは、142円後半から143円前半の狭いレンジ内で一進一退。19日海外市場では、米10年債利回りが3.51%と、2011年4月以来およそ11年ぶり水準へ上昇したことなどを受け、143円半ばまで買われる場面もあった。

しかし、上昇はそこまで。7日につけた24年ぶり高値144.99円には遠く至らなかった。連邦公開市場委員会(FOMC)などの重要イベントを目前に控えているうえ「日本当局の介入警戒感も上値を抑制した」(国内金融機関のトレーダー)という。

英ポンドは1.14ドル前半で上値の重い展開が続いた。16日につけた37年ぶり安値1.13ドルからは小幅に切り返したものの、ドル一強の展開はFOMC後も変わらない見通しで、続落リスクを警戒する声が出ていた。

ポンドは景気後退への懸念や新政権による財政負担増などが、売り手掛かりとされている。円が幅広く弱含んでいるため、対円では163円台と6月につけた年初来高値168円から小幅調整した水準で下げ渋っている。

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