NY外為市場=ドルほぼ変わらず、利上げ懸念でリスク選好意欲低調

Reuters

発行済 2022年09月28日 05:42

更新済 2022年09月28日 06:09

[ニューヨーク 27日 ロイター] - ニューヨーク外為市場では不安定な値動きとなった後、ドルがほぼ変わらず。米連邦準備理事会(FRB)当局者の発言を受け利上げ継続が意識される中、リスク選好意欲は引き続き低調だった。

ドルは対ユーロと円で上昇したものの、英ポンドに対しては下落した。

ユーロ/ドルは0.2%安の0.96ドル、ドル/円は0.1%高の144.86円。

ポンドは一時1%超上昇し1.0837ドルを付けた後、終盤の取引では0.3%高で推移した。

米ミネアポリス地区連銀のカシュカリ総裁は27日、連邦準備理事会(FRB)当局者はインフレを抑制するために必要なことを行うという決意で団結しており、金融市場もそれを理解していると述べた。

イングランド銀行(英中央銀行)のチーフエコノミスト、ヒュー・ピル氏は27日、クワーテング財務相の大規模減税に対して「大幅な政策対応」を行う可能性が高いが、11月の次回会合まで行動を起こすべきではないと述べた。

TDセキュリティーズのシニアFXストラテジスト、マゼン・アイサ氏は「金融市場の混乱にもかかわらず、中銀は手を緩める様子はない。市場は何らかの救いを求めていたが、英中銀からもFRBからもそのような動きはない。そのため、ドルは引き続き非常に魅力的な安全な避難先となっている」と述べた。また、四半期末に備えた動きが今週は「幾分のノイズ」になっていると指摘した。

リスクに敏感な豪ドルは0.5%安の0.64米ドル。

暗号資産(仮想通貨)のビットコインは一時2万ドルを上抜けたものの、終盤は0.6%安の1万9118ドル。

ドル/円 NY終値 144.76/144.79

始値 144.26

高値 144.90

安値 144.28

ユーロ/ドル NY終値 0.9592/0.9596