注目銘柄ダイジェスト(前場):アークランズ、エスプール、東京通信など

Fisco

発行済 2022年10月05日 12:13

アークランズ (TYO:9842):1648円(+157円)
大幅続伸。
旧村上ファンド系のシティインデックスイレブンスが5.06%の株式を保有していることが大量保有報告書で明らかになっている。
8月後半から9月末にかけて市場内で取得している。
保有目的は、投資及び状況に応じて経営陣への助言、重要提案行為等を行うこととしている。
今後の一段の買い増しといった需給期待のほか、株主還元強化や業界再編などが迫られるといった思惑も強まる形のようだ。



エスプール (TYO:2471):955円(-106円)
大幅反落。
前日に第3四半期決算を発表、累計営業利益は22.7億円で前年同期比17.7%増益、通期予想の32億円、前期比19.9%増は据え置いている。
ただ、上半期の前年同期比32.1%増から増益率は縮小、6-8月期は7.1億円で同5.1%の減益に転じている。
四半期ベースでの減益転落は17年11月期第2四半期以来となり、ネガティブに捉える動きが優勢。
人材派遣サービスの苦戦などで売り上げが伸び悩む形になっている。



ポート (TYO:7047):931円(-12円)
朝高後、マイナス転換。
就職領域で展開するリスキリング型デジタル人材育成スクール「ネットビジョンアカデミー」で今後5年で5000人のデジタル人材輩出を目指し、注力事業に据えると発表している。
岸田文雄首相が所信表明演説でリスキリング支援に5年で1兆円を投じると表明したことを受け、今後の需要拡大を見込んで事業拡大のスピードを上げるために段階的に投資を実行していく。



ウエルシアHD (TYO:3141):3185円(+25円)
続伸。
前日に上半期の決算を発表、営業利益は240億円で前年同期比5.5%増益、従来計画の254億円を下回る着地になっている。
会社計画比では、M&Aに伴うアドバイザリー費用やのれん償却費など販売管理費増加が下振れ要因となったもよう。
ただ、市場コンセンサスに対してはやや上回る着地となっていることで、安心感が優勢となっているようだ。
なお、前日はクスリのアオキHDの上振れ決算が刺激材料ともなっていた。



イオンモール (TYO:8905):1614円(-37円)
反落。
前日に上半期決算を発表、営業利益は228億円で前年同期比16.0%増益となったが、第1四半期の21.0%増益に対して、6-8月期は97億円で同9.8%増と増益率は鈍化している。
130億円程度の市場コンセンサスを下回っている。
中国ロックダウンの影響が響いたほか、国内モールの回復も想定より遅れているとの見方に。
通期予想は555億円、前期比45.2%増を据え置いているが、下振れ懸念はより強まる状況となっている。



ファーストリテ (TYO:9983):78740円(+880円)
続伸。
前日に9月の月次動向を発表している。
既存店売上高は前年同月比11.0%増となり、3カ月連続のプラス成長となっている。
客数が同2.9%減少した一方、客単価は同14.4%上昇している。
月の後半に気温が低下したことで、秋冬商品が好調な販売となったようだ。
秋冬物商品の値上げ実施によるマイナス影響も懸念されていた中、堅調な月次推移に安心感が先行する格好とみられる。



東京通信 (TYO:7359):1616円(+216円)
大幅に続伸。
東証が5日から信用取引に関する規制を解除したことが好感されている。
前営業日まで新規の売付及び買付に係る委託保証金率を50%以上(うち現金20%以上)とする規制措置を受けていた。
日証金も貸借取引の銘柄別増担保金徴収措置を解除している。
東京通信株は9月13日に年初来高値を記録した後、4日終値(1400円)まで30%近くも下落しており、自律反発の期待も買いを後押ししているようだ。



ミンカブ (TYO:4436):2109円(-19円)
朝高後、マイナス転換。
ソーシャルメディアプラットフォーム「ALIS.to」を運営するALIS(東京都港区)の全株式を取得し、完全子会社化したと発表している。
取得価額は非開示。
ALISが持つトークン発行やトークンエコノミー運営ノウハウを活用し、資産形成情報メディア「MINKABU」でのコンテンツ投稿者に対するユーザー間インセンティブなど新たなユーザーエクスペリエンス創出を目指す。
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