注目銘柄ダイジェスト(前場):クリレスHD、Gunosy、パソナなど

Fisco

発行済 2022年10月17日 11:55

ワコム (TYO:6727):665円(-35円)
大幅反落。
先週末に業績予想の下方修正を発表している。
通期営業利益は従来予想の137億円から60億円、前期比53.9%減に、一転して大幅減益見通しへ下方修正。
現行のペンタブレット製品、ディスプレイ製品ともに中低価格帯モデルの販売予測を見直したほか、予定していた一部製品の投入時期も延期するもよう。
また、為替相場のドル高推移なども収益下振れ要因になるようだ。
下振れ懸念はあったものの修正幅は想定以上との見方に。



Gunosy (TYO:6047):688円(-61円)
大幅反落。
先週末に第1四半期の決算を発表、営業損益は0.8億円の赤字となっている。
前年同期は1.4億円の黒字であった。
据え置きの通期計画である2億円の黒字、前期比51.5%減益との比較でも低調なスタートに。
Gunosy Adsやゲームエイトを中心とした減収の影響、人件費の増加などが背景に。
また、広告宣伝費を前倒しで計上予定としていることから、第2四半期の収益水準も抑制されるとの見方に。



クリレスHD (TYO:3387):888円(-95円)
大幅反落。
先週末に上半期の決算を発表、営業利益は50.9億円で前年同期比30.4%減益となっている。
第1四半期は51.7億円で同3.4倍の水準であり、コロナ第7波の影響などで6-8月期は急失速する形になっている。
保守的な減損損失の追加計上などで、会社計画も5億円程度下振れているようだ。
第1四半期の好進捗から株価も高値圏で推移していたこともあり、決算数値にネガティブな反応が強まる展開に。



パソナ (TYO:2168):1975円(-175円)
大幅反落。
先週末に第1四半期の決算を発表、営業利益は33.3億円で前年同期比41.6%減益となっている。
据え置きの会社側通期計画は223億円で前期比1.0%増であり、想定以上に低調なスタートになったと受け止められているもよう。
アウトソーシング事業拡大及び大型プロモーションに係る費用、東京オフィスの移転に伴う二重家賃などで販管費が増加したようだ。
なお、会社側では概ね計画通りの推移としている。



SHIFT (TYO:3697):19230円(-1050円)
大幅反落。
先週末に22年8月期の決算を発表、営業利益は69.1億円で前期比73.1%増益となり、23年8月期は94億円で同36.0%の見通しとしている。
前期実績に関しては、従来計画線での着地も、6-8月期は前年同期比21.0%に増益率が鈍化するなど、市場の期待値に未達とみられる。
不採算案件の発生などで粗利益率が低下したことが要因のようだ。
本日は全般的なグロース株の地合い悪化もあって、マイナス視する動きが優勢のもよう。



クックビズ (TYO:6558):1337円(+30円)
年初来高値。
22年11月期の営業損益予想を従来の0.90億円の黒字から1.60億円の黒字(前期実績3.38億円の赤字)に上方修正している。
第3四半期に採用総合パッケージの追加の受注があったため。
また、継続企業の前提に関する重要事象等の記載が解消されたことを受け、研究開発費及びソフトウェアの会計処理に関する実務指針に沿って販管費を減額したほか、人件費や業務委託費などが想定を下回ったことも利益を押し上げる見通し。



CaSy (TYO:9215):1031円(+71円)
一時ストップ高。
22年11月期第3四半期累計(21年12月-22年8月)の営業損益を0.11億円の黒字(前年同期は損益トントン)と発表している。
家事代行サービス価格を改定し、黒字転換に寄与した。
なお、品質維持の観点からキャストへの報酬を増額している。
通期予想は0.66億円の黒字で据え置いた。
進捗率は16.7%にとどまっているが、第2四半期累計(0.08億円の赤字)から業績が上向いたことが好感され、買いが集まっているようだ。



クリアル (TYO:2998):1283円(+70円)
大幅に反発。
東京都港区の販売用不動産の開発用地を取得する予定と発表している。
敷地面積は197.90平方メートル、予定用途は共同住宅。
引き渡し日は28日の予定。
取得価格は非開示だが、22年3月期の純資産(10.45億円)の30%相当額以上としている。
販売予定時期は24年3月期以降の計画。
都心の不動産は高い需要が見込めるとの期待から、投資資金が流入しているようだ。

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