FOMCを控えるなか、リバランスの動きが強まる【クロージング】

Fisco

発行済 2022年10月27日 16:16

更新済 2022年10月27日 16:30

27日の日経平均は4日ぶりに反落。
86.60円安の27345.24円(出来高概算10億7000万株)で取引を終えた。
26日の米国市場ではカナダ銀行(中央銀行)が予想外の利上げペースを縮小したことから、米連邦準備理事会(FRB)も利上げペースを緩めるとの期待が高まり、これを受けた長期金利の低下が買いに向かわせたものの、アルファベットなど大型テック株の予想を下回る決算が相次いでおり、ハイテク株などへも売りが波及する格好だった。


また、時間外取引でメタプラットフォームズが20%近く下落するなか、これを受けた米国市場の動向が気がかりとなるなか、こう着感の強い相場展開だった。
ただし、FRBが年内に利上げペースを緩めるとの思惑は強く、ショートに傾いていた銘柄などへは買い戻しと見られる動きを見せており、全体としては底堅さが意識された。


日経平均は朝方につけた27450.26円を高値にこう着となり、引け間際につけた27330.79円が安値だった。
120円程度の狭いレンジでの推移であり、メタプラットフォームズの大幅な下落に対する警戒が強い状況のなかでは、相当底堅い値動きに映る。
また、指数インパクトの大きいところでは、ファーストリテ (TYO:9983)、東エレク (TYO:8035)、ソフトバンクG (TYO:9984)、第一三共 (TYO:4568)、アドバンテスト (TYO:6857)が堅調だった反面、決算が嫌気されたキヤノン (TYO:7751)、日東電 (TYO:6988)のほか、KDDI (TYO:9433)、エプソン (TYO:6724)がさえなかった。
東証プライムの騰落数は値下がり数が1200を超え、全体の7割近くを済めた。
セクターでは鉱業、電力ガス、石油石炭、機械、医薬品の5セクターが上昇。
一方で、銀行、海運、繊維、パルプ紙、その他金融など28セクターが下落。


日経平均の下落率は0.32%だったのに対して、TOPIXは0.66%の下落だった。
決算を手掛かりとした個別の影響は当然あるものの、流れとしては来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えるなか、リバランスの動きは入りやすいと考えられ、日経平均型優位の相場展開が見込まれそうだ。
中小型株などは直近IPO銘柄には足元での調整一巡から動意付いてきている銘柄なども散見されており、。
需給状況は改善傾向にあるとみられる。
明日はFOMC待ちで動きづらいだろうが、売りに押される局面においては押し目狙いのスタンスに向かわせよう。



アプリを入手する
Investing.comで、世界の金融市場の最新動向をチェックしましょう!
今すぐダウンロード

金融商品や仮想通貨の取引は投資金額を失う高いリスクがあります。仮想通貨の価格は非常にボラティリティーが高く、金融、規制、政治など、外的な要因に影響を受けることがあります。また信用取引はリスクが高いことを十分に理解してください。
金融商品または仮想通貨の取引をする前に、金融市場での取引に関わるリスクやコストについて十分に理解し、専門家の助言を求めたり、ご自身の投資目的や経験値、リスク選好等を注意深く検討することを推奨いたします。
Fusion Media によるこのウェブサイトのデータが、必ずしもリアルタイムおよび正確ではないということをご了承ください。またデータや価格が、必ずしも市場や取引所からではなく、マーケットメーカーにより提供されている場合があります。その為、価格は気配値であり、実際の市場価格とは異なる可能性があります。Fusion Media および当ウェブサイトへのデータの提供者は、当ウェブサイトに含まれる情報を利用したすべての損失に対して一切の責任を負わないものとします。
Fusion Media およびデータ提供者による事前の書面の許可なしに、当ウェブサイト上のデータを使用、保存、複製、表示、変更、送信、配信することを禁じます。すべての知的財産権は当ウェブサイト上のデータの提供者、または取引所が有します。
Fusion Media は当ウェブサイトに表示される広告により報酬を得ることがあります。 上記内容は英語版を翻訳したものであり、英語版と日本語版の間に不一致がある場合は英語版が優先されます。

ログアウト
本当にログアウトしますか?
いいえあり
キャンセルあり
変更を保存