午後3時のドルは横ばい146円後半、米選挙前に手控え

Reuters

発行済 2022年11月08日 15:24

[東京 8日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場終盤の水準とほぼ変わらずの146円後半で推移している。米国の中間選挙を控え、新たな手掛かりも乏しく主要通貨はもみ合いだった。

ドルは午前に付けた146.32円、午後の146.80円がこの日の安値と高値となり、多くの時間は鈍い値動きが続いた。前日海外では財政健全化政策への期待感から英ポンドが上昇、ドルが売られたが、きょうはそうした動きも一服となった。

市場の注目は、きょう投開票が行われる米国の中間選挙。上院は僅差だが、下院は共和党が奪還するとの予想が中心で「議会のねじれが法案成立の遅延につながり、政治の動きが鈍くなる」(外銀)として、現時点では為替市場に大きな影響を及ぼす可能性は小さいとの見方が大勢だ。

<9月22日の介入額2.8兆円、予想下回る>

財務省がきょう発表した7─9月期の介入実績によると、9月22日の介入額は2兆8382億円だった。1日の円買い介入額としては、1998年4月10日の2兆6201億円を上回り、過去最大となった。

金融機関の手元資金の総量を示す日銀の当座預金残高見通しなどを用いて、市場参加者が事前に算出した介入予想額は3.6兆円程度だった。「(介入が反映される)財政等要因は数千億円規模で予想が振れることがある」(国内証券)とされるが、今回は1兆円近い下振れとなった。

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