欧米為替見通し:ドル・円は下げ渋りか、中国情勢に警戒も米引き締めに期待継続

Fisco

発行済 2022年11月28日 17:25

28日の欧米外為市場では、ドル・円は下げ渋る展開を予想する。
中国大都市での抗議活動が続き、リスク回避の円買いが先行。
ただ、米連邦公開市場委員会(FOMC)による引き締めに積極的な見解で金利高に振れれば、ドルへの買戻しが見込まれる。


前週末の取引で米10年債利回りが上昇から低下に転じてドル売り優勢となり、ユーロ・ドルは1.03ドル半ばから1.04ドル台に回復、ドル・円は139円半ばまで上昇後は失速した。
週明けアジア市場は中国の政府のコロナ政策に対する抗議活動が北京や上海など大都市で継続し、経済への影響を懸念したリスク回避の円買いが先行。
また、米10年債利回りの低下でドル売りに振れ、ドル・円は午前中に138円前半に下げる場面もあった。


この後の海外市場では中国情勢や米金融政策が材料視される。
リスクオフのムードで安全通貨買いが進み、主要通貨は対円で下落基調が予想される。
一方、人民元をはじめ欧州やオセアニアの主要通貨への売りが強まれば、ドルの大幅安は回避される見通し。
また、今晩はウィリアムズNY連銀総裁の講演とブラード・セントルイス連銀総裁の発言機会が予定され、タカ派的な見解が示されれば金利高・ドル高でドル・円は小幅に戻す展開とみる。


【今日の欧米市場の予定】
・18:00 ユーロ圏・10月マネーサプライM3(9月:前年比+6.3%)
・24:30 米・11月ダラス連銀製造業活動指数(予想:-23.0、10月:-19.4)
・02:00 ウィリアムズNY連銀総裁オンライン講演(エコノミッククラブオブNY)
・02:00 ブラード米セントルイス連銀総裁インタビュー


アプリを入手する
Investing.comで、世界の金融市場の最新動向をチェックしましょう!
今すぐダウンロード

金融商品や仮想通貨の取引は投資金額を失う高いリスクがあります。仮想通貨の価格は非常にボラティリティーが高く、金融、規制、政治など、外的な要因に影響を受けることがあります。また信用取引はリスクが高いことを十分に理解してください。
金融商品または仮想通貨の取引をする前に、金融市場での取引に関わるリスクやコストについて十分に理解し、専門家の助言を求めたり、ご自身の投資目的や経験値、リスク選好等を注意深く検討することを推奨いたします。
Fusion Media によるこのウェブサイトのデータが、必ずしもリアルタイムおよび正確ではないということをご了承ください。またデータや価格が、必ずしも市場や取引所からではなく、マーケットメーカーにより提供されている場合があります。その為、価格は気配値であり、実際の市場価格とは異なる可能性があります。Fusion Media および当ウェブサイトへのデータの提供者は、当ウェブサイトに含まれる情報を利用したすべての損失に対して一切の責任を負わないものとします。
Fusion Media およびデータ提供者による事前の書面の許可なしに、当ウェブサイト上のデータを使用、保存、複製、表示、変更、送信、配信することを禁じます。すべての知的財産権は当ウェブサイト上のデータの提供者、または取引所が有します。
Fusion Media は当ウェブサイトに表示される広告により報酬を得ることがあります。 上記内容は英語版を翻訳したものであり、英語版と日本語版の間に不一致がある場合は英語版が優先されます。

ログアウト
本当にログアウトしますか?
いいえあり
キャンセルあり
変更を保存