午後3時のドルは続落136円前半、3カ月ぶり安値を更新

Reuters

発行済 2022年12月01日 15:23

[東京 1日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場終盤の水準からドル安/円高の136円前半。米国の利上げペースが今後減速するとの見方からドルが売られ、対円で一時136.20円と3カ月ぶり安値を更新した。

パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の講演をきっかけに、前日海外市場から強まったドル売り圧力は、東京市場でも継続。対円で8月26日以来の水準へ下落したほか、対豪ドルでも2カ月半ぶり安値となる0.68ドル前半へ売られた。

三井住友銀行チーフストラテジストの宇野大介氏によると、パウエル議長は「ターミナルレート(利上げの最終到達点)が想定より高くなることや、長い期間高い政策金利を続けていく」ことも示したものの、市場は「12月の米連邦公開市場委員会(FOMC)から利上げ幅を縮小することをより重要視した」という。

同氏は、ポジション調整が出やすい時期でもあり、ドルは売られやすい地合いにあると指摘している。

市場関係者が指摘する主な下値めどは、8月安値から10月高値へ上昇した反動の目安となる135円半ば、2002年の高値135.20円付近、200日移動平均線が走る134円半ばなど。きょう発表の11月米ISM製造業景況指数、2日の11月雇用統計などが下振れると、一段の売り圧力がかかりやすくなりそうだ。

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