ユーロ週間見通し:もみ合いか、米利上げペース減速を巡って売買交錯も

Fisco

発行済 2022年12月03日 13:54

■上昇、米長期金利の低下を意識したユーロ買い強まる

今週のユーロ・ドルは上昇。
米利上げ継続予想や欧州経済の停滞を嫌気してユーロ売りが強まる場面があったが、週後半は米国経済の大幅減速を警戒して米長期金利は一段と低下し、ポジション調整的なユーロ買い・米ドル売りが優勢となった。
ユーロ・ドルは一時1.0545ドルまで買われた。
取引レンジ:1.0291ドル-1.0545ドル。


■底堅い値動きか、リスク選好的なドル買いは縮小

来週のユーロ・ドルは底堅い値動きか。
12月開催の欧州中央銀行(ECB)理事会で追加利上げが決定される見通しであることから、ユーロは売りづらい展開となりそうだ。
一方、パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長は次回開催の連邦公開市場委員会(FOMC)会合での利上げ幅縮小の可能性に言及。
ユーロ・ドルは節目の1.05ドルを上抜けており、水準を切り上げる可能性がある。


予想レンジ:1.0450ドル−1.0650ドル

■反落、急速な米ドル安・円高の影響受ける

今週のユーロ・円は反落。
米長期金利の低下を受けてユーロ買い・米ドル売りが活発となったが、米ドル・円相場が円高方向に大きく振れたことでユーロ・円は一時141円を下回った。
エネルギー価格の高止まりなどの影響で欧州経済の停滞が懸念されていることもユーロ売り・円買いを促す一因となったようだ。
取引レンジ:140円77銭−145円01銭。


■もみ合いか、米利上げペース減速を巡って売買交錯も

来週のユーロ・円はもみ合いか。
米連邦準備制度理事会(FRB)による今後の利上げ幅縮小の観測でドル・円が下押しされ、ユーロ・円はそれに追随する見通し。
一方、欧米中銀による政策スタンスの違いが意識され、ユーロ高・ドル安が続いた場合、ユーロ売り・円買いは縮小する可能性がある。


○発表予定のユーロ圏主要経済指標・注目イベント
・5日:10月小売売上高(9月:前月比+0.4%)

予想レンジ:140円00銭−143円00銭


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