今日の為替市場ポイント:米長期金利伸び悩みでドル買い拡大の可能性低い

Fisco

発行済 2022年12月05日 08:14

2日のドル・円は、東京市場で135円60銭から134円55銭まで下落。
欧米市場では133円63銭から135円98銭まで反発したが、134円30銭で取引終了。
本日5日のドル・円は主に134円台で推移か。
米雇用統計は改善したが長期金利は伸び悩んでおり、リスク選好的なドル買い・円売りがただちに拡大する可能性は低いとみられる。


米国経済の大幅な減速を想定して米連邦準備制度理事会(FRB)は12月開催の連邦公開市場委員会(FOMC)の会合で利上げペースを緩めることを決定する可能性が高い。
一方、11月雇用統計など直近発表の経済指標はインフレ率の高止まりを示唆するものが少なくない。
インフレの絶対水準は低下しているものの、NY連銀のウィリアムズ総裁は、「インフレ2%達成には数年かかる」と指摘しており、近い将来における利上げ停止の可能性は低いとみられる。
インフレ高進を抑止するための利上げは来年1月も行われると予想されており、利上げペース減速を想定したドル売り・円買いが一段と強まる可能性は低いとみられる。


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