今日の為替市場ポイント:米長期金利上昇でリスク回避のドル売り拡大の可能性低い

Fisco

発行済 2022年12月06日 08:15

更新済 2022年12月06日 08:30

5日のドル・円は、東京市場で134円13銭から135円24銭まで反発。
欧米市場では134円87銭から136円86銭まで上昇し、136円78銭で取引終了。
本日6日のドル・円は主に136円台で推移か。
米長期金利の上昇を意識してリスク回避的なドル売り・円買いがただちに拡大する可能性は低いとみられる。


米供給管理協会(ISM)が5日に発表した11月非製造業景況指数は56.5と、市場予想の53.5程度を大幅に上回った。
10月実績の54.4を下回る可能性が高いと思われていたが、予想外に改善したことから、長期金利は反発した。
先週2日に発表された11月雇用統計はまずまず良好な内容だったことを考慮すると、連邦準備制度理事会(FRB)は来年1月以降も利上げを継続する可能性は高いとみられる。


ただし、利上げ継続によって米国経済は来年中に景気後退に陥る可能性も高まっている。
FRBは今月開催の連邦公開市場委員会(FOMC)の会合で0.50ポイント幅の追加利上げを決定する見込み。
来年1月のFOMC会合でも0.25ポイント以上の利上げを決める公算だが、3月以降については見方が分かれている。
インフレ緩和を示唆するデータが揃わない場合、政策金利の最終到着点を予測することは困難となり、金融市場の不確実性を高める一因となりそうだ。


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