3日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
■株式見通し:ハイテク買いに対して、TOPIX型の利益確定といったリバランスの動き
■村田製、23/3下方修正 営業利益2950億円←3800億円
■前場の注目材料:住友商事、チリでグリーンアンモニア製造、電力大手コルブンと協業
■ハイテク買いに対して、TOPIX型の利益確定といったリバランスの動き
3日の日本株市場は、買い一巡後は次第にこう着感が強まりそうだが、底堅い相場展開が見込まれる。
2日の米国市場はNYダウが39ドル安だった一方で、ナスダックは384ポイント高と大幅に上昇した。
金利先高観の後退やメタプラットフォームズが決算を好感した買いから大幅に上昇するなか、ハイテク株の買戻しの動きが強まった。
一方で、ディフェンシブ株などへは利益確定の動きが優勢となるなど、リバランスの動きが見られた。
シカゴ日経225先物清算値は大阪比140円高の27530円。
円相場は1ドル128円60銭台で推移している。
シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、買い先行で始まることになりそうだ。
日経225先物は終値で27500円をクリアしてきており、短期筋のショートカバーなどを誘いそうである。
ただし、決算を前に先回り的に買われたアップルとアマゾンについては、時間外取引で下落しているため、買い一巡後は次第にこう着感を強めてくる可能性がありそうだ。
雇用統計の発表を控えていることも積極的な売買を手控えさせることも考えられる。
また、主要企業の決算発表がピークを迎えているが、下方修正が目立ってきた。
アク抜けの動きを見せてくるようであればセンチメント悪化にはならないだろうが、短期的にはショートが入りやすく、様子見ムードにつながる可能性はありそうだ。
そのため、日経平均は27500円を挟んでのこう着から、底堅さを見極めたいところであろう。
もっとも、昨日の東証プライムの騰落銘柄は値下がり数が7割近くとなるなか、指数インパクトの大きい値がさハイテク株などの上昇により、日経平均は上昇した。
米国ではナスダックが大幅高で52週線を突破してきており、トレンドが転換してきた。
ハイテク株への買い戻す動きが意識されやすいなか、ハイテク買いに対して、TOPIX型の利益確定といったリバランスの動きが入りやすいだろう。
なお、先夕発表した決算では、中外薬 (TYO:4519)、愛三工 (TYO:7283)、寿スピリッツ (TYO:2222)、アルインコ (TYO:5933)、ANA (TYO:9202)、MonotaRO (TYO:3064)などがポジティブ視されそうだ。
■村田製、23/3下方修正 営業利益2950億円←3800億円
村田製 (TYO:6981)は2023年3月期業績予想の修正を発表。
営業利益を3800億円から2950億円に下方修正した。
世界経済の景気後退を受けたスマートフォンやパソコンの市場低迷と在庫調整の長期化による部品需要の減少。
生産高の減少に伴う操業度損の発生により、前回予想を下回る見込み。
■前場の注目材料
・日経平均は上昇(27402.05、+55.17)
・ナスダック総合指数は上昇(12200.82、+384.50)
・シカゴ日経先物は上昇(27530、大阪比+140)
・SOX指数は上昇(3141.84、+68.37)
・米国景気は拡大
・日銀は金融緩和を継続
・コロナ後の人流再開
・住友商事 (TYO:8053)チリでグリーンアンモニア製造、電力大手コルブンと協業
・日本製紙 (TYO:3863)東北整練とサステナ素材でシルクの風合い、CNF技術で強度高める
・Zホールディングス (TYO:4689)LINE・ヤフーと来年度合併、迅速にサービス開発
・住友電工 (TYO:5802)再成長へ子会社2社にTOB、再生エネなど競争力に磨き
・出光興産 (TYO:5019)東レと、バイオマスABS樹脂の供給網構築
・三井物産 (TYO:8031)給食事業のエームサービス完全子会社化、700億円
・長瀬産業 (TYO:8012)長瀬産業など、高吸水性樹脂を共同開発、バイオ原料比率拡大
・住友商事 (TYO:8053)光触媒でサステナ燃料製造、米スタートアップのプロジェクト参画
・ホンダ (TYO:7267)次世代燃料電池システム外販へ、水素事業を加速
・ブリヂストン (TYO:5108)アセントロボと資本業務提携、ピッキングロボ実用化
・川崎重 (TYO:7012)欧州で排熱発電、セメント工場に売り込み
☆前場のイベントスケジュール
・10:45 中・1月財新サービス業PMI(予想:51.0、12月:48.0)
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