*10:00JST 個人投資家・有限亭玉介:アクティビストと東証に挟まれPBR1倍割れ企業が動きだす【FISCOソーシャルレポーター】
以下は、フィスコソーシャルレポーターの個人投資家「有限亭玉介」氏(ブログ:儲かる株情報「猫旦那のお株は天井知らず」)が執筆したコメントです。
フィスコでは、情報を積極的に発信する個人の方と連携し、より多様な情報を投資家の皆様に向けて発信することに努めております。
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※2023年5月1日10時に執筆
株主総会シーズンとなり、PBR1倍割れの企業にスポットが当たってきています。
PBR1倍割れの企業に対して東証が改善策を要請する方針を受けて、アクティビスト達の株主還元を要求する動きも活発化しそうですねぇ…。
改めまして株&猫ブログ「儲かる株情報『猫旦那のお株は天井知らず』」を執筆しております、有限亭玉介と申します。
4月25日、アクティビストとして知られる英ファンドのシルチェスター・インターナショナル・インベスターズが、6月に行われる大林組 (TYO:1802)の株主総会の議題として12円の特別配当を提案しました。
この提案を受けて、翌日から同社の株価は上昇しております。
企業側としては不本意かもしれませんが、投資家は企業を厳しくチェックするのが仕事ですからねぇ。
PBR1倍割れが常態化しているのであれば、その企業には成長性が無いと見られかねません。
数年間にわたりPBR1倍を下回った場合、格下げの市場変更を規定すべきと東証に要求するアクティビストもいるようです。
コーポレートガバナンスに関する考え方が、欧米と比較して日本企業では満足に浸透していないようにも思えます。
日本の証券市場にアクティビストのような海外投資家が増加する事で、割安に見える日本株の中でもポテンシャルを秘めた優良銘柄なのか、あるいは将来性が無い銘柄なのか明暗がはっきりするのではないでしょうか。
もちろん企業は生産性を上げて利益を拡大させる事が最も重要ですが、東証と投資家の双方から厳しく監視されているとなると、経営者の立場としては常に株主還元を意識するよう変わっていくはずです。
PBR1倍割れの是正を機に、日本の証券市場が世界的に魅力のある市場へ生まれ変わる可能性がありますな。
さて、今回はPBR1倍割れ銘柄をチェックして参ります。
商業施設用の照明などを手掛ける遠藤照明 (TYO:6932)は、4月25日に上方修正を発表しました。
今年2月に保ち合いから上放れすると、上昇トレンドを築いております。
直近で年初来高値を更新後もPBRは1倍割れの状態ですので、好業績での低PBR関連として思惑がありますな。
空調システム機器の製造等を手掛ける木村工機 (TYO:6231)は、4月14日に上方修正を発表すると窓を開け急動意しております。
24年3月期の業績がどうなるか、5月12日の決算発表も注視ですな。
4月26日の決算発表と併せて増配を発表した石塚硝子 (TYO:5204)は、PER・PBRともに低水準となっております。
23年1月に底を打って切り返すと、じわじわと一目均衡表(日足)の雲を上抜いてきました。
建設事業・鋼構造物事業が好調のオリエンタル白石 (TYO:1786)は、75日移動平均線を下値に上昇トレンドを築いております。
野村証券の日本株投資戦略(4月号)の参考ポートフォリオに、同社が新規組み入れとなった事で思惑買いが流入した模様。
5月12日の決算も監視ですな。
内航海運の大手である栗林商船 (TYO:9171)は、モーダルシフト関連として物色されているようですな。
PBR1倍割れ銘柄でありながら業績も好調であり、株価は1997年以来の高値圏に到達しました。
コロナ禍での海運株の上昇は記憶に新しいですが、どこまで下値を切り上げるか…。
5月12日の決算を注視です。
最後は金属加工メーカーの日創プロニティ (TYO:3440)です。
4月14日に好決算を発表後、窓を開け動意しました。
配当も従来予定の2倍にあたる30円へ増配するなど、株主還元への意識が強いように思えます。
PER・PBRはかなり低水準であり、企業側からの改善へ向けた動きがあるか監視中です。
さて、ちょっとお話が長くなりましたが、あたくしのブログではそんな「今強含んでいる個別株・テーマ株」を紹介しています。
お暇があれば覗いてみてやってください。
愛猫「アル」と共にお待ち申し上げております。
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執筆者名:有限亭玉介
ブログ名:猫旦那のお株は天井知らず
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