NY外為市場=ドルが対円・ユーロで上昇、豪中銀利上げで豪ドル急伸

Reuters

発行済 2023年06月07日 05:37

更新済 2023年06月07日 07:27

[ニューヨーク 6日 ロイター] - ニューヨーク外為市場ではドルが対円やユーロで上昇。米連邦準備理事会(FRB)が利上げを継続するという観測が背景にある。また、オーストラリア準備銀行(中央銀行)の利上げを追い風に豪ドルは急伸した。

13─14日の米連邦公開市場委員会(FOMC)を前にFRB当局者が公的発言を控えるブラックアウト期間となっているため、13日発表の5月の米消費者物価指数(CPI)が注視されている。

OANDAのシニアマーケットアナリスト、エドワード・モヤ氏は「インフレ動向が何らかの上振れサプライズをもたらすかどうかを見極める状況になっている」ものの、「6月FOMCが実際の『ライブ会合』ではないという見方が高まる中、大きな動きは見られない」と述べた。

6月会合では利上げ見送りとなる公算が大きいとみられている。ただ、CMEグループのフェドウオッチ・ツールによると、フェデラルファンド(FF)金利先物市場では、65%の確率でFRBが7月に少なくとも0.25%ポイントの利上げを実施するという見方が織り込まれている。

終盤の取引でユーロ/ドルは0.15%安の1.0694ドル、ドル/円は0.06%高の139.64円。

主要通貨に対するドル指数は0.12%高の104.11。

豪ドル/米ドルは一時、3月中旬以来の高値を更新。その後は0.85%高の0.6673米ドルで推移した。

オーストラリア準備銀行(中央銀行)は6日、政策金利のオフィシャルキャッシュレートを0.25%引き上げ、11年ぶり高水準の4.10%とした。また、インフレが確実に目標に戻るよう、金融政策の追加引き締めが幾分必要になる可能性もあると述べた。

カナダ銀行(中央銀行)が7日開催する金融政策会合に注目が集まる。ロイター調査によると、カナダ銀行は年内いっぱい政策金利を4.50%に据え置くとの予想が大勢。ただ、INGのグローバル市場責任者クリス・ターナー氏は、0.25%ポイント利上げが実施されれば、予想以上にFRBの利上げの可能性が高いという見方が強まり、ドル買いが継続する可能性があるという見方を示した。

米ドル/カナダドルは0.32%安の1.3401カナダドル。

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ドル/円 NY終値 139.63/139.64

始値 139.44

高値 139.99

安値 139.44

ユーロ/ドル NY終値 1.0691/1.0695