米利上げ長期化を警戒した売りやETFの分配金捻出目的の売りが優勢に【クロージング】

Fisco

発行済 2023年07月07日 16:04

更新済 2023年07月07日 16:15

*16:04JST 米利上げ長期化を警戒した売りやETFの分配金捻出目的の売りが優勢に【クロージング】 7日の日経平均は4日続落。
384.60円安の32388.42円(出来高概算15億3000万株)で取引を終えた。
6月のADP全米雇用リポートで非農業部門の雇用者数は市場予想を大きく上回り、労働需給の逼迫が高インフレの継続を招き、利上げ長期化への警戒感から主要株価指数は下落。
この流れから東京市場も売り優勢の展開となり、日経平均の下げ幅は一時400円を超えた。
売り一巡後は下げ渋る場面もあったが、大引けにかけては上場投資信託(ETF)の換金売りが出て、安値圏で推移した。


東証プライムの騰落銘柄は、値下がり銘柄が1300を超え、全体の7割を占めた。
セクター別では、海運、空運の2業種を除く31業種が下落。
機械、不動産、輸送用機器、電気機器、電気ガスの下落が目立っていた。
指数インパクトの大きいところでは、中外薬 (TYO:4519)、第一三共 (TYO:4568)、アステラス薬 (TYO:4503)、任天堂 (TYO:7974)がしっかりだった半面、東エレク (TYO:8035)、ファーストリテ (TYO:9983)、アドバンテス (TYO:6857)、ダイキン (TYO:6367)が軟調だった。


前日の米国市場は、金融引き締めが長期化するとの懸念から、幅広い銘柄に売りが先行した。
また、本日の大引けでETFの分配金の捻出のための売りが控えていることも買い見送り材料になった。
ただ、日経平均が先月27日に記録した直近安値(32306.99円)に急接近したことから、押し目を拾う動きも入り、日経平均は42円安まで戻す場面もあった。


投資家の関心は今夜発表の6月の米雇用統計に移っている。
前日のADP雇用報告で利上げ再開、年内2回の利上げに対する確度が高まっただけに、再び強い結果となり、米連邦準備制度理事会(FRB)が示唆する利上げを織り込む動きが一段と活発化するのか見極めたいところだ。
一方、需給面では、来週初10日にもETFの分配金捻出のための換金売りが控えている。
株価水準が大きく切り下がるなら、絶好の買い場の一つとなることが期待されそうだ。



アプリを入手する
Investing.comで、世界の金融市場の最新動向をチェックしましょう!
今すぐダウンロード

金融商品や仮想通貨の取引は投資金額を失う高いリスクがあります。仮想通貨の価格は非常にボラティリティーが高く、金融、規制、政治など、外的な要因に影響を受けることがあります。また信用取引はリスクが高いことを十分に理解してください。
金融商品または仮想通貨の取引をする前に、金融市場での取引に関わるリスクやコストについて十分に理解し、専門家の助言を求めたり、ご自身の投資目的や経験値、リスク選好等を注意深く検討することを推奨いたします。
Fusion Media によるこのウェブサイトのデータが、必ずしもリアルタイムおよび正確ではないということをご了承ください。またデータや価格が、必ずしも市場や取引所からではなく、マーケットメーカーにより提供されている場合があります。その為、価格は気配値であり、実際の市場価格とは異なる可能性があります。Fusion Media および当ウェブサイトへのデータの提供者は、当ウェブサイトに含まれる情報を利用したすべての損失に対して一切の責任を負わないものとします。
Fusion Media およびデータ提供者による事前の書面の許可なしに、当ウェブサイト上のデータを使用、保存、複製、表示、変更、送信、配信することを禁じます。すべての知的財産権は当ウェブサイト上のデータの提供者、または取引所が有します。
Fusion Media は当ウェブサイトに表示される広告により報酬を得ることがあります。 上記内容は英語版を翻訳したものであり、英語版と日本語版の間に不一致がある場合は英語版が優先されます。

ログアウト
本当にログアウトしますか?
いいえあり
キャンセルあり
変更を保存