米エヌビディアの好決算を背景に買い優勢の展開【クロージング】

Fisco

発行済 2023年08月24日 16:06

*16:06JST 米エヌビディアの好決算を背景に買い優勢の展開【クロージング】 24日の日経平均は4日続伸。
276.95円高の32287.21円(出来高概算11億1000万株)で取引を終えた。
米半導体大手エヌビディアの好決算を映して、時間外取引で大きく買われたことが、東京市場の半導体関連株買いにつながった。
午後に入ると、時間外取引での米株先物が堅調に推移しているほか、中国の上海や香港市場も値を上げているなか、日経平均は後場終盤にかけてじり高歩調をたどり、32297.91円まで水準を切り上げた。
また、ジャクソンホール会合の開催を前に短期筋による持ち高調整の買い戻しもみられたとの声も聞かれた。
ただ、日本時間25日夜のパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の講演内容を見極めたいと考える投資家も多く、32300円を積極的に捉えてくる動きにはならなかった。


東証プライムの騰落銘柄は、値上がり銘柄が1100を超え、全体の6割超を占めた。
セクター別では、鉱業、建設、石油石炭、情報通信、証券商品先物など28業種が上昇。
一方、ゴム製品、輸送用機器、その他製品など5業種が下落した。
指数インパクトの大きいところでは、東エレク (TYO:8035)、ソフトバンクG (TYO:9984)、ファーストリテ (TYO:9983)、アドバンテス (TYO:6857)が堅調だった半面、アステラス薬 (TYO:4503)、任天堂 (TYO:7974)、トヨタ (TYO:7203)、ヤマハ (TYO:7951)が軟化した。


前日の米国市場は、引け後に決算を控えるエヌビディアへの期待から半導体などを中心に買われ、主要株価指数は上昇。
東京市場にも好影響を与えた。
注目のエヌビディアの2023年8-10月期の売上高見通しは160億ドルとなり、市場予想(125億ドル)を上回った。
ただ、前日に発表された8月の米総合購買担当者景気指数(PMI)が市場予想を下回り、円相場が1ドル=144円台へと円安が一服しているため、自動車など輸出関連株が軟化していることが相場全般の上値を抑える要因の一つになったようだ。


日経平均は75日線水準を上抜けたことで、節目の25日線(32335円)水準へ向かっていくのか、それとも75日線水準に押し戻されるのかが目先のポイントだろう。
ただ、PMIなど弱い経済指標が相次いでいるだけに、パウエル氏の講演で、今後の金融政策についてハト派的なものに転換するのか、タカ派姿勢を維持するのかを見定めたいと考えている投資家も多く、積極的に売り買いを仕掛ける向きはなく、明日は模様眺めムードの強い展開を余儀なくされることになるだろう。


アプリを入手する
Investing.comで、世界の金融市場の最新動向をチェックしましょう!
今すぐダウンロード

金融商品や仮想通貨の取引は投資金額を失う高いリスクがあります。仮想通貨の価格は非常にボラティリティーが高く、金融、規制、政治など、外的な要因に影響を受けることがあります。また信用取引はリスクが高いことを十分に理解してください。
金融商品または仮想通貨の取引をする前に、金融市場での取引に関わるリスクやコストについて十分に理解し、専門家の助言を求めたり、ご自身の投資目的や経験値、リスク選好等を注意深く検討することを推奨いたします。
Fusion Media によるこのウェブサイトのデータが、必ずしもリアルタイムおよび正確ではないということをご了承ください。またデータや価格が、必ずしも市場や取引所からではなく、マーケットメーカーにより提供されている場合があります。その為、価格は気配値であり、実際の市場価格とは異なる可能性があります。Fusion Media および当ウェブサイトへのデータの提供者は、当ウェブサイトに含まれる情報を利用したすべての損失に対して一切の責任を負わないものとします。
Fusion Media およびデータ提供者による事前の書面の許可なしに、当ウェブサイト上のデータを使用、保存、複製、表示、変更、送信、配信することを禁じます。すべての知的財産権は当ウェブサイト上のデータの提供者、または取引所が有します。
Fusion Media は当ウェブサイトに表示される広告により報酬を得ることがあります。 上記内容は英語版を翻訳したものであり、英語版と日本語版の間に不一致がある場合は英語版が優先されます。

ログアウト
本当にログアウトしますか?
いいえあり
キャンセルあり
変更を保存