午後3時のドルは150円前半で売買交錯、豪ドルが急落

Reuters

発行済 2023年11月07日 15:29

Shinji Kitamura

[東京 7日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場終盤の水準から小幅高の150円前半で取引されている。利上げを実施したオーストラリア準備銀行(中央銀行)が、今後の引き締めには慎重姿勢を示したとの見方から豪ドルが売られ、ドルと円がともに買われた。

この日動きが目立ったのは豪ドル。中銀は市場予想通り0.25%の利上げを実施したが、声明文がハト派的だったとして、対米ドルで0.64ドル後半から前半へ、対円でも97円半ばから96円半ばへ急落した。

声明では「金融政策をさらに引き締める必要があるかは、データとリスク評価次第だ」と説明。前回10月の「さらなる引き締めが必要になる可能性がある」から修正した。

市場では、この文言変更について「理事会は再び利上げをする必要がないことを望んでいる」(ウエストパック銀行チーフエコノミストのルーシー・エリス氏)との指摘が出ていた。

対豪ドルでドルと円がともに買われたことで、ドル/円は売買が交錯。結果的に前週から下落していたドルの切り返しがやや優勢となり、ドルは149円後半から150円前半へじり高となった。「高金利のドルの安値圏では押し目買い意欲が強い」(FX会社)ことも支えとなったようだ。

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