アルゼンチン、穀物取引がまひ状態 大豆不足と新大統領政策巡る観測で

Reuters

発行済 2023年11月24日 13:16

Maximilian Heath

[ブエノスアイレス 23日 ロイター] - 主要な農産物輸出国であるアルゼンチンで、大豆など穀物の取引がほぼ完全にまひ状態となっている。干ばつで大豆の供給量が不足している上に、19日の大統領選決選投票で勝利したハビエル・ミレイ氏の政策を見極めたいとの思惑から農家が生産を手控えているため。

大手穀物企業が組織する植物油産業会議所・穀物輸出センター(CIARA―CEC)のグスタボ・イディゴラス会長が22日夜、ロイターに明らかにした。同センターにはカーギルやブンゲなど米穀物メジャーが加盟している。アルゼンチンは大豆加工製品の輸出が世界首位。トウモロコシの輸出は世界3位で、小麦や牛肉でも主要な輸出国となっている。